今日は午前中、名護市の泡盛の酒蔵を訪問してました。
そして午後は石垣島に移動し、
たまたま石垣島ビールの工場を見学。
手間をかけてつくる製造量の限られたお酒は、ワインのように希少価値をつけて売らないと、
と話していましたが、、、
ちょうど下のニュースをみつけてしまいました^_^;
下戸の私が語る話ではないですが。
中国へ流入・輸出?「オークション超高級ワイン8割が偽物」…「ロマネ・コンティ博士」事件がさらけだしたワインビジネスの闇
2014.3.19 07:00 産経
米ニューヨークの裁判所で2013年12月、超高級ワインの偽物を製造、販売したとして、インドネシア国籍の男に有罪評決が下った。男は自宅地下に偽物の超高級ワインを作り出す“魔法の貯蔵室”を設け、できあがった偽物をオークションに次々と出品。数百万ドルも荒稼ぎしていた。「競売に出される超高級ワインの8割は偽物」で、偽ワインの多くは中国で消費されていると指摘される。事件は、ワインビジネスをめぐる“闇”を浮かび上がらせた。
■「コンティ博士」の実態
米連邦捜査局(FBI)の発表によると、男は、カリフォルニア州アルカディア在住でインドネシア国籍のワイン収集家、ルディ・クルニアワン被告(37)。FBIは2012年3月、偽物のワインを売るための融資を金融会社に依頼したなどとして虚偽文書作成の疑いで、クルニアワン被告を逮捕した。その後、産地を偽ったワインをオークションなどに出品し、130万ドル(1億3千万円)以上を稼ごうとした疑いで訴追した。
公判では、さらなる詐欺行為が発覚。判決では、金融会社から不正に300万ドルの融資を得ようとしたことが認定された。
クルニアワン被告は、著名なワイン収集家として知られ、自らの“コレクション”を競売に出し、利益を得ていた。何より、超高級ワインを見分ける「能力」が高く評価され、「臭いをかぎ分ける鼻を持った猟犬」とか、超高級ワイン「ロマネ・コンティ」からとった「コンティ博士」などと評されていた。
クルニアワン被告が競売に出した約220本に210万ドルを投じた資産家もいるといい、そうした「評価」を信じたワイン収集家は少なくない。被告が偽高級ワインで稼いだ額は数百万ドルにのぼるとされる。
背景にあるのは、米雑誌ヴァニティ・フェア(電子版)が12年の記事で指摘している「ブルゴーニュ・マニア」と呼ばれる人たちの超高級ワインをめぐる狂乱ぶりだ。
記事では競売によるワインの収益は00年が9200万ドルだったのが、11年には4億7800万ドルと5倍になったと指摘。クルニアワン被告の偽造事件は、そうした狂乱が「虚構」だったことを示している。
■存在しないワインを製造する“魔法の地下貯蔵庫”
ヴァニティ・フェアによると、無名のワイン収集家から融資を受けたクルニアワン被告はニューヨークのレストランで友人と豪遊し、1950年代や60年代といった高価なワインを次々と空け、カードで支払った。そして店員にワインの空き瓶を自宅に送ってもらうよう依頼した。空き瓶を使って超高級ワインを偽造するためだった。
魔法の地下貯蔵庫では、送られたワインの瓶に全く異なる安いワインを入れたほか、80年代ものや、すでに空気にさらされたボルドー産、安いワインなどをブレンドして入れた。その上で、瓶にはレーザープリンターとゴム印でラベルを“再生”。こうして年代物の偽造ビンテージワインをつくり、オークションに次々と出していた。
犯行は2004~12年もの間続いた。なぜ発覚しなかったのか。米ナショナル・パブリック・ラジオ(電子版)によると、古い超高級ワインは「アスパラガスの草木のような匂い」(専門家)を持つといい、開栓すれば分かるはずだ。だが、超高級ワインはあくまで投資の対象で、実際に飲まれることは数少ない。購入者にとってはトロフィーと同じ飾り物だ。そこに、クルニアワン被告はつけこんだ。
詐欺行為は、フランス・ブルゴーニュ地方のワイン醸造家、ローラン・ポンソ氏(59)の告発によって発覚した。
ヴァニティ・フェアによると、クルニアワン被告が、ポンソ氏のワイナリーの銘柄で、45~71年のクロ・サン・ドニ38本を競売にかけたのだが、実は、これは存在するはずがないワインだった。製造が始まっていなかったからだ。クルニアワン被告による出品を知ったポンソ氏は自費で調査するとともに、FBIに告発。ばかげた詐欺事件を明るみに出した。
■あのジャッキー・チェンも騙された
クルニアワン被告は高級スーツを着こなし、フェラリーやベントレーの高級車を乗り回す羽振りのいい男だった。2007年に開いた母親の60歳の誕生会では、ゲストとして招待されていた俳優ジャッキー・チェン氏がクルニアワン被告に対し、こう叫んだという。
「ルディ、あなたは最高だ」
だが、実は「ルディ・クルニアワン」という名前さえ、ウソだった。
本名はゼン・ワン・ホアン。01年に中華系インドネシア人の難民として米国にたどり着き、国籍変更の申請をしたが、却下された。出国を命じられたものの、クルニアワンと名前を変え、そのまま居座り、ワインブームに乗って著名な収集家へと“変身”したのだ。
ただ、テイスティング(味の鑑定)の20~30分前に急に寝るなど奇行も目立った。おかしな点はいくつもあったが、この詐欺師に競売人たちは群がった。裕福で、金に糸目をつけない中国・アジア系や米国人たちに、偽物を次々売りつけた。ただただ、カネを得るために、犯行に加担した。
業界側は、ラベルに特殊な印刷技術を使うなどして防止策がとっているというが、ポンソ氏はヴァニティ・フェアの取材に対し、こう指摘している。
「80年代のブルゴーニュ産の超高級ワインの8割は偽物だ」
■偽ワイン出回る中国…
偽ワインをめぐっては、超高級でなく、“普通の”偽物が中国を中心に輸出されている
との指摘もある。
世界最大規模のワイン見本市「ヴィネクスポ」の調査によると、2013年における中国での赤ワイン消費量は、フランスを抜いて1億5500万ケースで世界1位だという。フランス通信(AFP)が伝えた。日本の国税庁の統計データによると、大阪は酒類の消費量が全国的に高く、ワインの消費量も上位だという。くれぐれも騙されないように…。
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