原発事故あとに、たくさんの方から食べ物へ汚染チェックをして欲しいと頼まれた時に、
私は放射能よりも中国の大気汚染の方が心配です、そっちを調べたい、といってきました。
何度か中国にいっていくとわかりますが、明らかに空気も水もヤバイのです。
水と空気、食べ物、自然環境。
そして、国民の健康。
日本の保守政治家が一番保守すべきものですね。
日本も危ない!中国の猛毒大気 列島で有害物質観測 肺がんなどの引き金に…
2013.02.01 夕刊フジ
中国から飛来する大気汚染粒子。グラフィックは2月2日午後6時の予測図。緑から赤っぽい色になるほど粒子は多い(竹村俊彦・九州大准教授提供)
沖縄県・尖閣諸島を奪取するため領空、領海をおびやかす中国。だが“侵略行為”はこれにとどまらない。肺がんなどを引き起こし、年間40万人規模が死亡するという隣国の大気汚染が、「日本にまでおよび、実際に観測されている」(専門家)というのだ。北京市などでは連日、空気中の汚染濃度指数が最悪に達し、当局から外出を控える自衛の通達も出た。正体不明の菌も含まれるという中国発「毒入り大気」の恐怖とは-。
中国が異常事態に見舞われている。今年に入ってから北京市で不気味な霧が発生。日を追うごとに濃くなり、1月28日には数百メートル先が見通せず、天安門に掲げられた毛沢東の肖像画がかすむようになった。翌29日は一段と悪化し、50メートル先が視界不良に。日中でも車はライトを点灯し、空港や高速道路の一部が閉鎖する事態に陥った。
突如襲った濃霧の正体は何か。温暖化による異常気象…ではなく、家庭の暖房や工場の煙、車などの排ガスを主因とする大気汚染だった。気象庁関係者が解説する。
「細かく説明すると、石炭を燃やした際に出る煙や車の排ガスなどに含まれる直径2・5マイクロメートル以下の微小粒子状物質『PM2・5』が、空気中に滞留したのが原因だ。『PM2・5』は直径が髪の毛の約40分の1以下の有害物質で、呼吸器の奥まで入り込み、肺がんなどの疾患を引き起こす。今回は空気中の含有量が国際基準の3倍近くまで上昇し、中国の基準で最悪の値を記録した。気管支炎を発症する子供が病院に殺到し、ぜんそく患者の60代女性が死亡した」
急激な経済成長とともに深刻化する中国の公害問題。なかでも大気汚染は重大で、北京大学が昨年行った調査では、北京、上海、広州、西安市で「PM2・5」を原因とする死者が「年間8000人に上る」との結果が出た。中国全土で年間35万~40万人が死亡するという世界銀行などの試算もある。
中国環境保護省は1月30日、有害物質を含む先の濃霧について、日本の国土の3倍以上に当たる約143万平方キロメートルを包み込んでいると発表。これまで北京と天津市、河北と山東省で、6段階ある大気汚染指数で最悪の値である「深刻な汚染」となったと明かした。
実はこの「毒入り大気」、隣国だけの問題ではない。富山県立大学工学部の渡辺幸一准教授(大気物理化学)は「『PM2・5』の原因物質である二酸化硫黄の世界最大の排出国が中国で、被害が日本に及んでいる」と指摘する。
中国大陸から日本に流れる気流について研究する渡辺氏は、日本海沿岸に近い富山県・立山で、雪山に付着した有害物質を観測。調査の結果、その多くが中国から流れてきたものだったことが判明した。
「北京や上海、特に黄海沿岸域の工業地帯などを通過する大気が有害物質を運んできたとみられる。気流の流れをみると、この大気は、北海道や日本海沿岸域、太平洋岸にも達している」(渡辺氏)
環境省大気環境課によると、「PM2・5」は、福岡市内4カ所の1月の測定で「やや高い傾向がみられる」という。
大気環境学を専門とする九州大の竹村俊彦准教授も「(中国からの)越境汚染は今に始まった現象ではなく、増えている」と指摘した上で、「汚染物質の濃度は中国の10分の1以下だが、何も心配しなくていいわけではない。濃度が高い日には、呼吸器や循環器病の人は外出を控えるなどの対策を取った方がよい」と話す。
昨年5月と今年5月には、九州各地で光化学スモッグ注意報の発令が頻発した。これも「移動性高気圧によって中国から運ばれてきた化学物質が原因」(前出の気象庁関係者)との見方が強い。
各地の大気汚染物質の観測値を確認できる環境省のホームページ「そらまめ君」はアクセスが集中し、つながりにくい状態が続いている。
春先になると現れる黄砂も危ない。黄砂が中国の工業地帯を通過する際、気管支炎やぜんそくの原因になる煤煙(ばいえん)を取り込み、日本に降り注ぐ。黄色い砂とは名ばかりの「いまや真っ黒な砂」(同)だ。
名古屋大の岩坂泰信名誉教授(中層大気物理学)は「実のところ、黄砂にはカビや胞子も付着していることが分かってきた。その一部は、食中毒を引き起こす恐れがあるもので、半分以上は正体不明の菌だった。いずれも紫外線や温度などに強い耐性を持っている。人体に付着すれば、何らかの影響を及ぼす可能性もある」と警告する。
一般に春先の黄砂は「地球を一周する」(気象学者)と言われるだけに、有害物質が地球規模でまき散らされていることになる。
われわれが警戒すべきは尖閣だけではない。
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