人材育成に協力するという『日本流』の支援、本当にいいと思います。
実は先月行ったカンボジアの研修で、私も同じ提案をしました。
イデオロギーの問題を少し横におけば、日本の教育は世界最高水準だと思います。
お金でなく人を残す支援に日本は貢献できると思います。
業務改善やマネージメントも得意だと考えます。
安倍政権は経済政策、教育政策より外交政策が素晴らしいですね。
安倍首相講演要旨「アフリカの平和構築に注力」
2013.6.1 20:54
今後5年間で最大約3兆2000億円の官民の取り組みによりアフリカの成長を支援する。政府開発援助(ODA)は約1兆4000億円。最大20億ドル(約2000億円)の貿易保険を引き受ける。
インフラ整備に今後5年で約6500億円を投じ、送電網整備などを進める。
人材育成の「安倍イニシアチブ」として、今後5年間でアフリカから1000人の若者を留学生として迎え、日本企業でインターンとして働く機会も提供する。国際協力機構(JICA)の事業などと合わせ約3万人の人材育成に乗り出す。
エチオピアやセネガルなどの10カ所に「人づくり拠点」をつくり、職業訓練の専門家を送り込む。
日本は今後一層、アフリカの平和構築に力を注ぐ。ジブチでは海賊対策のために、南スーダンでは国家建設の一助となるために自衛隊が奮闘している。
少し健康を害しても、誰もが気楽に病院へ行ける日本の制度、経験をアフリカに生かしたい。万人にとっての保健医療を推進する。「食べるため」から「稼ぐため」の農業に変えたい。
できる限り早くアフリカの地を踏むつもりだ。東京五輪を2020年に再び開けるように支持を願う。
首相、中国の資源外交と一線、人材育てる「日本流」をアピール
2013.6.2 00:08
「資源の乏しい日本にとって、アフリカの豊富な天然資源は重要なビジネス機会だ。しかし、日本は、ただ資源を採掘し、日本に持ち込むようなことはしない」。安倍晋三首相は1日の全体会合でのスピーチで、露骨な資源外交を展開する中国を念頭に、日本の支援の「質」をアピールした。
中国とアフリカの一昨年の貿易総額は前年比30.9%増の1662億ドル(16兆6200億円)と日本の5倍。アフリカへの進出企業数も中国が2000社を超えるのに対し、日本は300社超にすぎない。アフリカ大陸に暮らす中国人は100万人ともいわれ、アフリカ進出で日本が中国に対抗するのは難しい。
ただ、アフリカ側からは「中国流」の支援に不満が出ている。中国は投資をする際、自国から大量のヒト、モノ、カネを持ち込み、現地の雇用増や技術移転などに貢献しないケースがあるからだ。3月には、ナイジェリアの中央銀行総裁が英紙上で、中国の対アフリカ政策を資源目当ての「植民地主義」と批判した。
安倍首相は今回の会合で、「日本流」の支援に言及した。日本企業が得意とする作業効率向上のための取り組み「カイゼン(改善)」に触れ、「日本はアジアで知恵と工夫を伝えてきた。それをアフリカでも繰り返したい」と訴えた。
単純に資金面で中国に対抗するのは難しい。日本が打ち出したのは官民連携による支援強化だ。エチオピアやセネガルなどの10カ所に「人づくり拠点」をつくり、職業訓練の専門家を送り込む。投資アドバイザーの現地派遣、子供2000万人への教育支援など、きめ細やかな対応を必要とするプロジェクトが並んだ。
アフリカ側からは「(資源を)奪い取るような民間支援は必要でない」(モーリシャス代表団)、「単なる輸出国でなくパートナーと見てほしい」(ジンバブエのムガベ大統領)など、日本への要望が相次いだ。安倍首相は演説で「パートナー」という言葉を何度も繰り返し、対等な立場としての連携に意欲を示した。
資源高を追い風に成長軌道に乗ったアフリカは、インフラなど産業基盤が脆(ぜい)弱(じゃく)で、資源開発に依存しない成長を模索する。安倍首相の「アフリカとともに、日本は栄える」との言葉通り、高成長の果実を分け合えるかどうか。日本は官民ともに実行力が問われている。(本田誠)
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