2022年の参議院選挙にむけて、
参政党全国比例区第五支部長に就任した
神谷宗幣(かみやそうへい)です。
第2回では、なぜ新しい政党を設立するに至ったのか、なぜ国政政党を目指すのか
について皆さんにお伝えしたいと思います。
どうして参政党を作ったのか
■政党設立に至るまでのわたしの率直な想い
正直に言います。私は政治や政治活動が好きではありません。
日本で政治活動をすると差別を受け、社会的弱者になるからです。
例えば子供たちのためにいい学校を作ろうと頑張っていても、
私が政治活動に関わっているというだけで、まるで犯罪者のように新聞に名前を出されますし、
ちょっとした発言もすぐに揚げ足をとられ、ネットで誹謗中傷を受けます。
日本人にとって政治は特別なもので、普通の人は関わってはいけないもののように扱われています。
これではまともな人は政治に関わろうとしませんし、日本の将来を考えてもらいたい若者たちが
政治に目を向けることはないのです。「いい政治家がいない」と嘆く方をよく目にしますが、
「自分たちでそうしておいてよく言うなあ」というのが私の考えです。
私も15年間政治に関わってきて、実際に6年議員もやって、
「もう関わるのは辞めよう」「自分のことだけやっておこう」と何度も思いました。
けれども何度も言いますが、私が人生をかけてやりたいのは「教育」です。
日本のリーダーを育てたいのです。
これは私自身のためでもあり、私の子供や孫のためでもあります。
そんな思いを形にして私が子供たちをリーダーとして育てたとしましょう。
彼らが今の日本社会に出たらどう感じると思いますか。
私は、私が感じたのと同じか、それ以上の失望を感じると思うのです。
「日本の民族と歴史に誇りを」「社会は自分で変えられる」「君たちには自由と権利がある」
なんて教えながら、社会に出てみたら「全然違うじゃないか」と感じ、
神谷はきれいごとを言っていたのか、あいつ自身は何をしていたんだ、と必ず思われるでしょう。
私には容易に想像がつくのです。
ですから私は教育をやるならば、同時に率先して社会の課題に自らが体当たりし、
自分たちもやってきたんだ、やっているんだという背中を見せないと、
子供たちに噓をつくことになると思ったのです。
それで、2018年の暮れごろから、周囲の方々に「政党を作りたいと思うんだけれど協力してもらえないか」
と相談し、賛同者を募ってきました。しかし、十中八九断られました。
「政治には関わりたくない」「自民党との関係を悪くしたくない」「表に出ると叩かれるからいやだ」といった理由でした。
中には「国会議員になりたいなら自民党に戻ればいい、間を取り持つよ」という人も何人かおられました。
そもそもの趣旨が伝わらないことが私は本当に悲しかったです。
なぜ新しい政党を作りたいのか。それは日本人の意識を変えて一緒に行動したいからです。
・日本の歴史・文化や精神性、そして現状の課題を学び、
・日本人としての解決策をみんなで考えて共有し、
・実際に活動していく
こういうことをやる政党は日本にないんです。
学ぶだけのところはありますが、実際に活動しません。
政党は議員になりたい人が集まってPR合戦をするだけで、社会の本質的な問題を
知っているのかすら定かではなく、党員は何か見返りを求めて選挙の応援をするだけです。
今の日本の政党には本当に国民が参加できる民主主義がない。
ですから、本気で日本を変えたいと考えるなら政治のしくみから変えないといけない。
私たちはそう考えています。
■参政党は学びのプラットフォーム
日本の課題を私が会長を務める龍馬プロジェクトでは以下の3点にまとめています。
1.日本社会の制度疲労と経済の衰退
2.独立自尊の精神の喪失と当事者意識の欠如
3.近代史の未総括と利己主義の蔓延
こうした本質的な課題をマスメディアは報じません。いや、報じることができません。
彼らが毎日垂れ流すのは、こうした課題から発生する現象だけです。
「ドブネズミが暴れている」と報道するだけで、なぜドブネズミが大量発生するかには光を当てないのです。
参政党がやるべきことは、皆さんと一緒学び、こうした日本の本質的な課題を国民に共有してもらうことです。
そうすると発想が「ドブネズミを駆除しよう」から「ドブをきれいにしよう」と変わるはずなのです。
そうすると今度は「どうすればドブはきれいになるか」をみんなで話し合うのです。
そして意見がまとまれば、それをやってくれる人を仲間から選び、みんなでお金を出して、
政治活動をやり、自分が選んだ仲間に実際に行動してもらう。
参政党がやろうとしていることはいたってシンプルです。
しかし、それを誰もやってきていなかった。
国民をお客さんにして、マスコミと結託して「ドブネズミショー」で魅了し、
サーカスをやってきた結果が今の日本政治の現状です。
参政党は皆さんの学びのプラットフォームです。
政治を「人まかせ」から「自分事」に変え、次のアクションを起こす仲間を集めています。
■参政党はどんな活動をしているのか?
参政党の中身を具体的に説明します。
党員になると毎日10分の音声メルマガが配信され、いろいろな情報が手に入ります。
月に一度はオンライン講義がありますし、不定期ですが政治スクールや選挙スクールなどもやってきました。
学んだ人が増えてきたら、地域ごとに支部を作ってもらい、支部ごとで勉強会や交流会もしてもらいます。
そして、上がってきた意見を支部長が党の運営の会議にあげて、党の運営について話しあってもらいます。
また、党員に党の政策も考えてもらい、選挙の公認審査も党員にブロックチェーンを使った投票で
選んでもらいます。候補者を選んだら、お金も出してもらい、選挙も自分たちでやってもらって議員を誕生させます。
このプロセスを徹底するので、議員は党員の意見に従わねば党での活動ができず、次の選挙にも出られません。
こうした仕組みを回していくことが、政治を「人まかせ」から「自分事」に変える
ということだと私たちは考えています。
「こんなことは面倒くさいからやらない」とあなたがいうと、あなたのお子さんもやらないでしょう。
そうなると、お子さんたちには政治が今よりももっと遠くなり
税金を取られるだけでその使い道は一切わかりません、となるか、
今後さらに増えてくるであろう外国人の方々に政治を任せることになるのです。
本当にそれでいいのか、今一度立ち止まって考えてください。
なぜ国政政党で国会議員の輩出を目指すのか
■国民の素朴な疑問を国政に届ける
私は2010年に「地方から日本を変えよう」と龍馬プロジェクト全国会を立ち上げて
志をもった地方議員のネットワークを作ってきました。
今では数百人の地方議員ネットワークがあります。
私も地方から政治が変えられるのではないかと思って、こうした活動をやってきましたが、
11年やってもほとんど何も変えられません。
理由はいろいろあるんですが、一番は予算を国(政府)が持っていることだと思います。
日本のほとんどの自治体が国からその大半の予算(地方交付税交付金)をもらっています。
ですので、政府に逆らうと予算をもらえなくなり、住民サービスが止まり、職員の給与も払えないのです。
政治の要諦は、予算と人事です。
日本の地方自治体はその予算の部分を完全に国に依存しているので、逆らうことができません。
今回のコロナ対策の一連の流れを見て、皆さんも気づかれたのではないでしょうか。
では、どうすればいいか。国政に人を送り込み、
政府の政策推進の根拠を徹底的に追及すればいいのです。
国民の素朴な疑問を内閣にぶつけていくのです。
政府が不合理なことや国民のメリットにならないことをやるときには、必ず背後に
しがらみや利権があります。それをつつくことは虎の尾を踏むことになります。
それやる政治家は、「お金・女性問題・失言・親族のトラブル」などで失脚するか、
実際にいなくなります。政治ってそういうものなんです。
しかしそれを恐れて、問題の核心を突いて国民に真実を伝えることをしなければ、民主主義なんて成立しません。
これは本当はマスコミの仕事でしたが、今やマスコミが利権化してしまっていて機能していないのです。
また、政府与党・自民党の中にも志のある政治家がおられます。
しかし、党の中では少数派で彼らがそれをやろうとすると党にいられなくなり、議員を続けられないのです。
ですから、参政党のような新しい党が外側から議員を送り込んで、
与党の懐柔を受けずに、命がけで本質的な問題を追及する。
これをやって国民世論がついてこれば、自民党の中の志を持った方々が動きやすくなります。
私も一瞬ですが自民党にいたことがありますし、政治家の本音もたくさん聞いています。
それを踏まえた上で、参政党をつくって国会議員を送り込もうとしています。
自民党がすぐに無くなることはないでしょう。我々には民主党政権の反省もあります。
であれば、新しいスタイルの健全な野党を作り、自民党の政策を良い方向に
修正できるような活動をすべきではないでしょうか。
■まとめ 〜既存の政党だけでは日本の政治は変わらない!〜
よい政治を行うには、仲間をあつめて、思いを共有することから始めるのが大切だと考えています。
『既存の政党だけでは日本の政治は変わらない。であれば、新しい政党を自分たちで作ればいい!』
そんなまっすぐな思いで集まった仲間たちで作ったのが参政党です。
私たち参政党員は、歴史ある日本の国の将来を何とかよい方向に持っていきたいと願う仲間です。
そんな思いで集まった仲間の考えや参政党の活動について、少しでもみなさんに知っていただき、
興味をもってもらえれば嬉しく思います。
次回は、「私たちの実現したい政策」と題して、参政党の理念や具体的な政策についてお話したいと思います!