先日、私がいろいろとご指導いただいている先生から、
「活動があれもこれもになって、心が散漫になっていませんか」
という心配のメッセージを頂きました。
有難いことです。
確かに私の可処分時間はどんどん無くなっていて、
家族と過ごす休暇はほとんどありませんし、タスク表やスケジュールはぎっしり埋まっています。
今まで何度か右腕をつくって仕事を分散させようと試みてきましたが、
妻やスタッフは、事務的なサポートは完璧にやってくれますが、
自分でアクションを考えて私以上のパフォーマンスを出してくれる人になかなか出会えず、
結局一人で全部やってきてしまったのが現状です。
これが私の大きな問題だと認識しています。
現在、何とか、ある程度の仕事を任せられる人材を見つけ出し、
育成しようとしています。
しかし、それで時間ができたら、またその時間で人と会ったり、
海外に視察に行ってしまうのかもしれません。
大阪や東京の街中では、なかなかゆっくりできる気がしません。
今の生活の環境やリズムは再考する必要がありそうです。
一方で、忙しいから気持ちの方も散漫かというと決してそんなことはありません。
むしろ修練されてきて、活動がより明確に見えてきた気がしています。
自分の頭を整理する意味でも、今回は議員に当選してからの11年を
簡単に振り返ってみたいと思います。
私の11年間
私は、2007年に、29歳で吹田の市議会議員になりました。
初選挙の公約は、「吹田の教育を変える」ということでした。
教育を変えることで「若者の意識」を変えたかったのです。
吹田でモデルをつくりそれを全国に広げ、日本人の意識を変えたいと願っていました。
しかし、吹田の政治は超リベラル。日教組や全教組の力も強い。
当時の市長は社会党系の方でしたし、議会の第一党は共産党、
頼みの綱の自民党のバックアップも得られなさそうでした。
私が「歴史教育や偉人伝、志、公共心、郷土愛」などが人間のベースに必要だというと、
「右翼だ、戦争に繋がる」といったわけのわからないロジックの議論になるので、
正直に言うと「間違った世界に来てしまった」と思ったわけです。
それで2009年に、当時知事だった橋下徹氏に期待し「大阪教育維新の会(略称)」を立ち上げたわけですが、
橋下さんの想いや構想と、私たちのそれがかみ合わないことが分かり、橋下さんの「維新の会」には入らず、
2010年に私は全国を回って「龍馬プロジェクト全国会」を仲間と立ち上げました。
簡単に言うと、
吹田 → 仲間が足りない、大阪 → 仲間が足りない じゃあ全国に
という小学生的発想でスタートしたのが龍馬プロジェクトです。
龍馬プロジェクトを進める中では、当時国政選挙に落選中だった鈴木英敬さん(現三重県知事)のような
方とも出会い、メンバーになってもらって、「こんな人間が10人くらいいたら日本は変わるぞ」という
希望も持てました。
しかし、吹田の市議ですから吹田でも頑張らねばなりません。
2011年には仲間の石川勝議員を市長候補に市長選を戦いましたが、
維新の会の候補に惨敗しました。
私は石川さんに市長になってもらい、吹田に日本一の学校をつくる構想を提案したんですが、
多くの市民の方々は「維新の改革、橋下さんの改革」に一票を投じたわけです。
私が自ら市長選に出なかった理由は、吹田の生まれ育ちではなかったことと
龍馬プロジェクトの会長として全国をまわり仲間を繋いでいく仕事は、
市長ではできないと考えたからでした。
しかし、仲間を落選させたことへの後悔は大きく、
私は何が何でもその次の国政選挙に出ることで、自分もリスクを取っていかねばならない、
行動で想いを示さねばならないと考えて、2012年の衆議院選挙に出て、落選をしました。
大阪で政治をやっていて痛感したのは、発信力を持たねば、大衆は動かないということと、
また現状のマスメディアでは情報の発信に限界があるということでした。
そこで、自分が必要だと思う情報を集めたネット番組【CGS】を作り、情報発信を始め、
本を書いたり、全国で講演をしたり、国内外の研修を企画運営してきました。
これら活動を通じて、6年間の政治家の活動以上に、
多くの仲間や支援者を集めることができました。
しかし、細切れの情報を発信しているだけでは、日本人の意識は変わりません。
そこで体系的にワンストップで必要な知識を得られる
「イシキカイカク.com」や「イシキカイカク大学」の構想を考え、
その運営にまでこぎつけました。
次は、大人ではなく子供の教育のフィールドをリアルに作るステージです。
学校づくりは市議会議員の時からの私の目標の一つなんです。
今や学校だけではなく、それを中心にしたコミュニティーを作るところまで構想は広がっています。
その構想を形にするために、国内の学校でいいものがあると聞けば
片っ端から視察してきましたし、
海外のいろいろな国を視察で見てきました。
私がずっと海外を回ってきたのはそうした構想があってのことなんです。
私が皆さんとどのようなイシキカイカクを起こしていきたいかは、
私の著書や「イシキカイカク大学」の講義に説明を譲ります。
政治家ではできなかったことを
その失敗の反省を活かし、6年かけてここまでやってきました。
いきなり政治で上から変えていこうとすると、
選挙というハードルで、大衆の支持が得られないという壁に当たりました。
今の日本人は目の前しか見ない人が増えたように感じます。
私は先人を見習って、「次世代のために木を植えたい」のです。
ですから、まず同じ想いの仲間を集めて、
モデルをつくって、そのメリットを示し、
さらなる支援者を集めて草の根から変えていく方法に切り替えています。
こんな活動をしていると、
「もう政治の世界には戻らないの?」とよく聞かれます。
私は今まさに「政治」をやっているつもりなんですが、
皆さんは「政治」をやるのは、政治家のバッジのある人だと思い込んでるようです。
幸い、私は龍馬プロジェクトを始めたおかげで、全国に数百人の議員の仲間がいます。
日本にいる議員の総数が3万5000人くらいですから、
少なくとも日本の議員の100人に1人は仲間か知り合いなわけです。
しかも私は現在政党にも、業界団体にも属していませんから、
フラットな立場で社会のためにやるべきことを推し進められ、
彼ら議員の協力を取り付けることができます。
申し訳ないですが、地元周りや選挙といった活動は、
皆さんに任せて、私は発信のプラットフォームや学びの場、
社会モデルづくりに専念しているというのが今の状況です。
しかし、いざとなれば、心の中の「刀」は研いであるので、
必要があればいつでも選挙に出る準備はしています。
やはり世の中を大きく変える時には政治の力は絶対に必要で、
議員として議論の中に入って、やらねばならない交渉や根回しは
あると考えています。
ただ、今の国民意識や国際社会における日本のポジションでは
できることが少ないと感じているので、
先に草の根の「イシキカイカク」をやっていく必要があるというのが
私の活動を支える想いです。
その想いを軸にいろいろな活動を考えているので、
そこのところをご理解いただき、引き続き、
応援やお付き合いをお願いしたいと思います。
<今後の活動予定>
■セミナー
2月24日(土)第37回 家村中佐の兵法講座 兵法書として読む『古事記』『日本書紀』
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/956/
■イシキカイカクセミナー
2月11日(日)IK歴史勉強会【2月講師:林英臣 氏】@大阪
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/237/
3月4日(日)イシキカイカク大学【3月課外講義 講師:長沼敬憲 氏】@東京
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/843/
3月9日(金)IK歴史勉強会【3月講師:黒田裕樹 氏】@大阪
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/245/
3月30日(金)KAZUYA×KAMIYA 全国キャラバン 第33弾 IN鳥取
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/193/
3月31日(土)KAZUYA×KAMIYA 全国キャラバン 第34弾 IN島根
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/196/
4月1日(日)KAZUYA×KAMIYA 全国キャラバン 第35弾 IN岡山
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/201/
4月6日(金)IK歴史勉強会【4月講師:中島剛 氏】@大阪
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/255/
4月8日(日)イシキカイカク大学【4月課外講義 講師:茂木誠 氏】@東京
https://xn--eckaubhp5c.com/seminar/852/
■研修・ツアー
3月21日(祝)~25日(日)KAZUYAと行く「台湾と日本の絆を学ぶ研修ツアー」
https://xn--eckaubhp5c.com/tour/96/