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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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CGSのオススメ動画 【政治の哲学】 文責:インターン生 福山

スタッフブログ |

『政(まつりごと)の哲学』という本にもなった

CGS『じっくり学ぼう!政治の哲学』

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講師は、第2次安倍内閣で内閣官房参与を務めた京都大学教授の藤井聡先生、聞き手はCGSメインキャスターにして龍馬プロジェクト全国会会長の神谷宗幣さんです。

政治は、「政(まつりごと)」に「治める」と書きます。
「まつり」とは、どこか宗教性を帯びた崇高なものです。
つまり、政治とは崇高なものとつながりながら集団を治めていくことであると藤井先生は言います。

藤井先生によると、同じような考え方は西洋にもあります。
真・善・美が理解でき、崇高なものとつながれる人のことを、哲学者といいます。
この哲学者が世の中を統治すべきであるという考え方が、今から約2500年前の古代ギリシャの哲学者、プラトンやソクラテスが提唱した「哲人統治説」です。

しかし、常に哲人がいるわけではない。
そこで、妥協の産物として代議制民主主義が多くの国で選択されたとのこと。
代議制民主主義は、公民が一番哲人に近い人を選んで政治を負託する仕組みです。
しかし国民の民度が低いと、多数者の欲望のままに政治が行われ「多数者の専制」と呼ばれる事態を招いてしまいます。これは哲人政治とは真逆の政治です。
しかも、多数の民意に支えられてるため、トップを変えても「多数者の専制」は続いてしまいます。
この「多数者の専制」は、最悪の政治体制であると考えられているとのこと。
民主主義は、多数者の専制に陥るリスクを常に孕んだ政治体制であると藤井先生は語ります。

藤井先生曰く、政治・議論において最も警戒すべきはニヒリズム(虚無主義・無価値主義)とのことです。
ニヒリズムには価値も善も理性もないので、人々は考えることをやめお金や社会全体といったものに頼ろうとします。これが拝金主義や全体主義へとつながっていくと藤井先生は言います。
最後には、ニヒリズムが蔓延しつつあるという現代社会への処方箋を提示します。

政治の哲学と言うと、何か難しいものに聞こえるかもしれません。
しかし、藤井先生はゾンビなど様々なたとえを用いながらおもしろく、わかりやすくこれを説明します。
例えば、「太陽と洞窟」のたとえ話。これを聞いて、哲学者とは何か、哲人政治とは何かがすっと理解できました。
また、政治の哲学のお話ではありますが、自分の生き方を見つめなおすきっかけを与えてくれます。政治だけではなく、人の生き方をも豊かにするお話であると感じています。
政治家はもちろん、政治に参加する有権者、政治に関心のない人にも役立つお話です。

現在の政治に疑問をお持ちのあなた。今の社会は何かおかしくなっているのではないかと感じているあなた。人生をどう豊かにしていくかお悩みのあなた。
『じっくり学ぼう!政治の哲学』を見れば、これからの世の中や人生を豊かにしていく指針が発見できるかもしれません!

目次
第1回 投票判断の源?若者が良い政治を作るため、先人に学ぶ叡智!
第2回 政治家の基本は哲人!政治をやってはあ“かん”人とは?
第3回 政治家は権力欲、名誉欲の最高峰なんて言語道断!哲人統治の大前提は責任感
第4回 選挙に通る=全民意はカン違い!!欲望支配の一歩手前、民主制に隠れた危険
第5回 本当に恐ろしい「多数者の専制」〜日本人は心得てたが、アメリカではフランス人が愕然!?
第6回 代議士とは何か?
第7回 代議制統治論を支える『庶民の人物判断』
第8回 弁証法に基づく「真っ当な議論」をすべし
第9回 政治・議論の最大の敵=ニヒリズム
第10回 政治・議論の最大の敵=ニヒリズムの「帰結」
第11回 社会の活力を取り戻す、政治の哲学
第12回 危機を乗り越える生の哲学
第13回 命とは循環すること、循環は解釈の命~解釈学的循環~
第14回 「全体主義」こそ最凶最悪の政治
第15回 全体主義をもたらした「近代の大衆」
第16回 大衆社会の処方箋~絶望を超えて~

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