4ヶ月ほどの無理がたたったのか、実は選挙終盤から体調が芳しくなく、連休後半は久しぶりのお休みをとっていてブログの更新ができてませんでした。
連休までや連休あけの今日は、個別に支援者の方とお会いし、選挙の総括や今後の活動についてお話をしています。
そんな会話の中で、聞かれるのは今住民投票が進められている大阪都構想についてです。
私は、当初(5年前)の大阪都構想でもメリットとデメリットを比較するとデメリットの方が大きいと考えていました。
ですから今回住民投票されている(当初の原型を留めていない)大阪都構想は、大阪市の解体案にしか見えていません。
やっても経済効果やコストカットには繋がらないでしょう。
現状では、
二重行政の解消 = 政令市を解体し都道府県の直轄地にすること
であって、他の政令市はもはやどこもそんな政策は進めていません。
都構想の整理については藤井聡先生の著書に詳しく書いてあるのでこちらを是非お読みください。
行政の無駄を省きたければ、わざわざ時間とコストをかけて行政区改革をしなくても、
知事と市長が話し合い、議会で承認をもらえばできることです。
なのになぜ【都構想】にこだわるのか?
私の解釈からすると【選挙の旗印にしやすいから】だと思います。
「我々は改革のため都構想をやります」
「反対するのは既存政党で、改革のための抵抗勢力です」
という構図は非常にわかりやすい。
これを争点化してしまえば、やったもの勝ちです。
また、メディアも取り上げざるをえなくなるのですから一石二鳥です。
【都構想で反対派が勝つとどうなるか?】
この4月の議員の選挙では4年間の猶予をもらっていますから、その力を後押しにまた変型判の【都構想】を提案してくるのではないでしょうか?
橋下市長が辞めることはあまり考えられません。
【都構想で賛成派が勝つとどうなるか?】
「民意を得た」と維新が強気になって、また堺市長選挙をはじめ、周辺市の市長選挙に候補者を出してくるのではないでしょうか?
4年前の仕切り直しです。同じことがまた繰り返されるのでしょう。
それをやるために勝てそうな【大阪市】にしぼった局地戦に持ち込んでいるのです。
こんな不毛な政治は早く終わらせて、実体のある有効な政治をやっていきたいですが、
大阪の方は【橋下劇場】がお好きなようです。それが終わるまでは、私は次のステージの準備に専念したいと思います。
維新の党は、党の生命線を守るために全力でお金もかけて戦っています。
他の政党の本部は、「所詮大阪ローカルの話だし、まあどちらでも対応できるようにしておこう」という感じ。
必死で対抗しているのは、大阪府下に選挙区を持つの維新の党以外の政治家のみです。
そう考えると、メディアとお金が使える維新の党の方が有利なんですよね。
あと10日、大阪市民の判断が問われます。皆さん投票にはいってくださいね。