ここしばらく目の前の選挙に集中し、国際的なニュースに触れることができいませんでした。
府議会議員の選挙では、
「国際情勢の中で日本の行く末を考え、それぞれの地域の未来を考え行かねばならない。
有権者にその意識がなければそうしたことを考える政治家が生まれてこない。
だから私は地域の皆さんと世界の情勢や日本の立ち位置を考えながら、地域の教育のあり方や産業のつくり方を一緒に考えていきたい」
と訴えましたが、
全く響く感じがしませんでした(泣)
やはり福祉や介護、大阪都構想などに皆さんの関心があるようで、新しい提案や大きなビジョンは受けませんでした。
国政でなくて府議選でしたから余計そうなのかもしれません。
しかし、世界の流れを見なければ本当に今のままではまずいと思います。
「アジア・アフリカはもはや援助の対象ではなく、成長のパートナーだ。」
という安倍総理の言葉通り、我が国日本のアジアにおけるプレゼンスは小さくなっています。
アジアインフラ投資銀行の問題も大きく取り上げられていましたが、本当にこの先20年どう戦略を立ててやっていくか。
本当に国民が考えねば、、、
行政頼みの福祉や、国の補助金頼みの産業維持では立ち行かなくなると私は危機感を持っています。
また、未だにメディアは
「10年前のアジア・アフリカ首脳会議で、当時の小泉総理大臣は、過去の植民地支配と侵略に対する痛切な反省とおわびの気持ちを表しましたが、安倍総理大臣は今回、おわびには触れませんでした。」
こんなことを書いています。
大切なのはお詫びではなく、世界に貢献する提案でしょう。
選挙という現実に向き合いながら、ビジョンと理想をわすれずに活動していきます!!
アジア・アフリカ会議で首相 平和国家の歩み強調
4月22日 14時41分 NHKニュース
アジア・アフリカ会議で首相 平和国家の歩み強調
安倍総理大臣は、インドネシアで開かれているアジア・アフリカ首脳会議で演説し、先の大戦の反省を踏まえ、日本が平和国家として歩んできたことを強調したうえで、地域の平和と繁栄に引き続き貢献するため、今後5年間で35万人の人材育成を支援する方針を表明しました。
安倍総理大臣は、アジア・アフリカ諸国の指導者が反植民地主義などを打ち出した「バンドン会議」から60年になるのを記念して、インドネシアのジャカルタで開かれているアジア・アフリカ首脳会議で演説を行いました。
この中で安倍総理大臣は、60年前の「バンドン会議」に関連して、「強い者が弱い者を力で振り回すことは断じてあってはならない。バンドンの先人たちの知恵は、法の支配が、大小に関係なく国家の尊厳を守るということだった」と述べ、法の支配の重要性を指摘しました。
そして安倍総理大臣は、「バンドン会議」で打ち出された「侵略や武力行使などによって他国の領土を侵さない」、「国際紛争は平和的手段によって解決する」といった原則に触れ、「この原則を、日本は先の大戦の深い反省とともに、いかなる時でも守り抜く国であろうと誓った」と述べ、先の大戦の反省を踏まえ、日本が平和国家として歩んできたことを強調しました。
そのうえで安倍総理大臣は、インドでの農業支援やTICAD=アフリカ開発会議の開催など、アジア・アフリカ地域で日本が行ってきた国際貢献を紹介し、「アジア・アフリカはもはや援助の対象ではなく、成長のパートナーだ。成長を一過性のものに終わらせることなく、永続的なものにしていく」と述べ、アジア・アフリカ地域の平和と繁栄に引き続き貢献するため、今後5年間で35万人の人材育成を支援する方針を表明しました。
そして演説の最後で安倍総理大臣は、テロや感染症、自然災害などを念頭に、「直面するさまざまな課題を解決するために、私たちアジア人、アフリカ人は結束しなければならない。多様性を大切にしながら、子や孫のために、共に平和と繁栄を築き上げよう」と述べ、連携を呼びかけました。
10年前のアジア・アフリカ首脳会議で、当時の小泉総理大臣は、過去の植民地支配と侵略に対する痛切な反省とおわびの気持ちを表しましたが、安倍総理大臣は今回、おわびには触れませんでした。
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アジア・アフリカ会議での安倍首相スピーチ全文
2015/4/22 15:33 日経新聞
安倍晋三首相のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議での演説の全文は次の通り。
バンドン会議60年の集まりを実現された、ジョコ・ウィドド大統領閣下、ならびにインドネシアの皆様に、心から、お祝いを申し上げます。アジア・アフリカ諸国の一員として、この場に立つことを、私は、誇りに思います。
【共に生きる】
共に生きる。スカルノ大統領が語った、この言葉は、60年を経た今でも、バンドンの精神として、私たちが共有するものであります。古来、アジア・アフリカから、多くの思想や宗教が生まれ、世界へと伝播(でんぱ)していった。多様性を認め合う、寛容の精神は、私たちが誇るべき共有財産であります。
その精神の下、戦後、日本の国際社会への復帰を後押ししてくれたのも、アジア、アフリカの友人たちでありました。この場を借りて、心から、感謝します。60年前、そうした国々がこの地に集まり、強い結束を示したのも、歴史の必然であったかもしれません。先人たちは、「平和への願い」を共有していたからです。
【共に立ち向かう】 そして今、この地に再び集まった私たちは、60年前より、はるかに多くの「リスク」を共有しています。強い者が、弱い者を力で振り回すことは、断じてあってはなりません。バンドンの先人たちの知恵は、法の支配が、大小に関係なく、国家の尊厳を守るということでした。
卑劣なテロリズムが、世界へまん延しつつあります。テロリストたちに、世界のどこにも、安住の地を与えてはなりません。感染症や自然災害の前で、国境など意味を持ちません。気候変動は、脆弱な島国を消滅リスクにさらしています。どの国も、一国だけでは解決できない課題です。共に立ち向かう。私たちは、今また、世界に向かって、強い結束を示さなければなりません。
【日本の誓い】
その中で、日本は、これからも、できる限りの努力を惜しまないつもりです。「侵略または侵略の脅威、武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立を侵さない」「国際紛争は平和的手段によって解決する」。バンドンで確認されたこの原則を、日本は、先の大戦の深い反省とともに、いかなるときでも守り抜く国であろう、と誓いました。
そして、この原則の下に平和と繁栄を目指すアジア・アフリカ諸国の中にあって、その先頭に立ちたい、と決意したのです。60年前、インドの農家と共に汗を流し、農機具の使い方を伝え、スリランカの畜産者たちを悩ませる流行病と共に闘うことから、私たちはスタートしました。
そして、アジアからアフリカへ。日本が誇るものづくりの現場の知恵や職業倫理を共有してきました。エチオピアでは、「カイゼン」のトレーニングプログラムにより、生産性が大幅に向上しています。1993年には、アフリカの首脳たちを日本に招き、互いの未来を語り合う、アフリカ開発会議(TICAD)をスタートしました。
暦はめぐり、世界の風景は一変しました。最もダイナミックで、最も成長の息吹にあふれる大地。それこそが、アジアであり、アフリカであります。アジア・アフリカはもはや、日本にとって「援助」の対象ではありません。「成長のパートナー」であります。来年のTICADは、初めて、躍動感あふれるアフリカの大地で開催する予定です。人材の育成も、インフラの整備も、すべては、未来への「投資」であります。
【共に豊かになる】
共に豊かになる。アジア・アフリカには、無限のフロンティアが広がっています。オープンで、ダイナミックな市場をつくりあげ、そのフロンティアを、子や孫にまで、繁栄を約束する大地へと変えていかねばなりません。環太平洋経済連携協定(TPP)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)は、さらにアフリカに向かって進んでいく。私は、そう考えます。
成長をけん引するのは、人材です。それぞれの国の多様性を生かすことは、むしろ力強いエンジンとなるはずです。日本は、女性のエンパワーメントを応援します。手と手をとりあって、アジアやアフリカの意欲あふれる若者たちを、産業発展を担う人材へと育てていきます。
アジア・アフリカの成長を、一過性のものに終わらせることなく、永続的なものにしていく。その決意のもとに、日本は、これらの分野で、今後5年で35万人を対象に、技能の向上、知識習得のお手伝いをする考えです。
【むすび】
私たちの国々は、政治体制も、経済発展レベルも、文化や社会のありようも、多様です。しかし、60年前、スカルノ大統領は、各国の代表団に、こう呼び掛けました。私たちが結束している限り、多様性はなんらの障害にもならないはずだ、と。私たちが共有している様々なリスクを再確認すれば、多様性のもとでも、結束することなど簡単でしょう。
直面する様々な課題を解決するために、私たち、アジア人、アフリカ人は、結束しなければなりません。この素晴らしい多様性を大切にしながら、私たちの子や孫のために、共に、平和と繁栄を築き上げようではありませんか。ありがとうございました。