予備自衛官になって5年目に入りました。
予備自衛官は、毎年最低でも5日間の訓練にいかねばなりません。
26日までが26年度の私の訓練期間です。
昨日は自衛官を退職されて、予備自衛官になられた皆さんの経験談や国内外の国防に関わるお話を聞くという、今までにない学びの時間があり、
自衛隊の変遷や自衛官の思い、阪神大震災時の災害派遣の本音の話を聞くことができました。
また昨日は、毎年1回の実弾射撃訓練の日でした。
5日間の訓練の中でメインの訓練です。
皆さんに質問ですが、現役の自衛官は毎年何回の実弾射撃をしていると思いますか?
実は、予備自衛官と同じ年1回ほどしか訓練の機会はありません。
実弾射撃はコストがかかるという理由のようですが、いざというときに国民を守ってもらわねばならない自衛官の訓練としては十分ではないと私は感じます。
他にも自衛隊員に対する支給品は十分とはいえない現状があります。
被服などの備品も最低限のもの以外は自腹購入です。
防衛予算がつかないのは、これだけ国際情勢が変化しても、三木内閣の時につくられた防衛費1%枠(GDPの1%)という見えない壁があるためです。
これには国民や政治家の軍事や自衛隊に対するアレルギーも影響しているのではないかと感じます。
こうして銃を持った写真をアップすることすら、、、
現在、誘拐事件が世間を賑わせてますが、戦争地域に踏みこんだら何がおきても不思議ではないし、犯人の身代金の要求をきっかけに日本政府や政治家の責任をメディアが追及する様子を見ると、「どんな印象操作だ!」と感じます。
国民の人命が大切だ大切だというなら、自衛隊の特殊部隊でも奪還に送ることを、メディアは主張すればいいのでは?
しかし、そんなことをしたら日本人や日本自体がさらなる危機にさらされるでしょう。それは身代金を払っても同じです。
それは絶対に嫌なはずなのです。
自分たちは絶対に安全なところにいたい。軍事力も否定する。
しかし、危険がおこったら政府や政治家の責任なわけです。
これまでどおりアメリカに守ってもらうなら、欧米各国と足並みを揃えていかねばならないし、それが嫌なら完全なる自主防衛でしょう。
そうした議論なしのメディアの日々の報道に憤懣を感じながら、国民の皆さんの国防意識や自衛隊に対する意識が少しでも変わることを願って、あと2日間訓練に励みます。