この記事について全く同感。
中国が批判するということは、日本の国防にとり有益だということですから、問題ありません。
なぜ、朝日新聞が批判するのか?
現代の日本がアジアに軍事進出するメリットなんかあるはずないですし、
国民がそれを認めるわけもない。
そんなことは、世論形成してきた朝日新聞が一番わかっているのでは?
確かに不思議です。
護衛艦「いずも」 中国と朝日新聞が猛批判する理由は?
2014.10.10 11:00 産経
横浜市磯子区で行われた護衛艦「いずも」の命名・進水式=平成25年8月6日(海上自衛隊提供)
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お隣の国・中国が熱い視線を注ぐ海上自衛隊艦艇がある。来年3月までに就役する予定の護衛艦「いずも」だ。
昨年8月6日に命名・進水式が行われると、中国各紙は「準空母」と呼び、日本の「右傾化」を証明するものだと難じた。中国国防省も「日本は歴史から学び、自衛政策を守り、平和発展の道を歩むとの約束に従うべきだ」と批判した。
中国だけではない。朝日新聞も今年1月7日付の朝刊で「どう見ても空母だけど…」という見出しの記事を掲載。政府見解では憲法解釈上「攻撃型空母」は保有できないとしていることを念頭に、「なし崩し的に拡大解釈しているのでは」との軍事ジャーナリストの批判を紹介している。
これに対し、日本政府は、いずもが空母であることを否定している。そもそも攻撃型空母とは、敵地を攻撃する戦闘機を搭載する能力を有していなければならないが、いずもはF35など垂直発着可能な戦闘機を艦載できる設計にはなっていないというわけだ。
とはいえ、いずもはヘリコプター5機が同時に離着陸できる巨大甲板を有し、就役すれば海自最大の艦船になる。空母であろうが、なかろうが、さまざまな場面で活躍が期待されていることは間違いない。
同じヘリ搭載型護衛艦は、すでに「ひゅうが」と「いせ」が就航しているが、乗員以外の収容可能人数はひゅうが型が約100人であるのに対し、いずもは約450人に上る。日本国内で大規模災害が発生した際は避難所として機能し、緊急時の在外邦人輸送にも役立つ。日本政府が「多目的性」を誇るのは、このためだ。
もちろん、防衛が主任務であることが忘れられてはならない。
他の護衛艦やイージス艦とともに編成される護衛隊群の中枢艦となるいずもは、最新鋭のC4I(指揮・統制・通信・コンピューター・情報)システムで優秀な“司令塔”となる。大量の陸上自衛官を輸送することもでき、水陸両用作戦など陸海空自衛隊が連携して作戦行動に当たる統合任務の中核を担うことも可能だ。
中国軍が日本に侵攻する有事を想定してみよう。この場合、日米安全保障条約第5条に基づき、米海軍空母が来援に駆けつけることが不可欠となる。約90機の艦載機を擁する米空母は、戦闘機の航続距離を気にすることなく敵に打撃を与えることができるからだ。
ところが、米空母にも弱点はある。潜水艦からの攻撃にもろいため、敵国潜水艦が潜航する海域には展開しづらいのだ。ここで、海自ヘリ搭載型護衛艦の登場となる。哨戒機SHなどが甲板から飛び立ち、敵潜水艦を探し出し、攻撃を加える役割を担う。
つまり、いずもは自衛隊と米軍が連携して行動する際のカギになる艦船といえる。中国がこれを嫌がり、「右傾化」などと騒ぎ立てるのは当然かもしれない。しかし、朝日新聞が中国と一緒になって批判するのは何故なのか。不思議な話ではある。
(政治部 杉本康士)