古事記紙芝居を寄贈した先や購入頂いた方々から感謝状や感想が続々と届いています。
転載の許可を頂いたので、
紙芝居を上演した感想と
以下に子供たちが古事記を知らないか
についてのメッセージを公開します。
やり甲斐のあるプロジェクトです!
送って頂いた紙芝居は、地元の小学校での読み聞かせで活用させていただいております。読み聞かせは私の母が週1回、1~3年生に交代で行くので、今週は1年生、次週は2年生・・という感じでやっております。
子供達の反応はとても素晴らしく、初めの頃は集中して聞くことが出来なかったのに、最近は真剣になって聞いているそうです。親どころか祖父母も話して聞かせたことがない子供達ですが、日本人としてのDNAが目覚めるのでしょうか、真剣に聞き入って「また続きを聞かせて~」とせがむそうです。
読み聞かせの最中にたまたま廊下を通りかかった教頭先生は、子供達の集中している姿にびっくりしたと話していました。やはり紙芝居によっての啓蒙は大きな力になっていると思います。
こちらは、子ども図書館という乞うことで、読み聞かせの方も多くいらっしゃいます。
先日、東京で読み聞かせの講演会などをしている方にこの紙芝居の話をしたところ、とても興味を持たれました。その方にプレゼントして、より多くの人に古事記を広めてもらおうと考えています。
***********
お隣の宮城県気仙沼市唐桑町にある御崎神社に於いて浅野温子さんによる古事記の語りがありました。
地元の中学生らも学校行事の一つなのか、教師付き添いで聞きに来ていました。
浅野さんは古事記に親しんでもらおうといくらかアレンジを入れ、語りをしました。
「海幸山幸」を語るときに、海を気仙沼の海、そして山も地元の山にして語りました。
講演後、中学生が感想発表することになりました。すると
「地元にこんなお話が伝わっているとは初めて知りました」
という感想。浅野さんも古事記を知らないことに驚き、慌てて説明を加えていました。
http://blog.asanoatsuko-on-koala.com/?page=6
これはどちらも一般家庭には、古事記は知られていないのだという一例だと思います。
浅野さん自身、古事記の講演会や語りは多いでしょうが、
古事記を知らない人が沢山いることにとても驚かれていました。
こういうことを考えたとき、一般家庭にも伝えることが急務だと感じています。
またその一方で、私自身は17年間小学校教員をしてきました。
入学してくる子供達、そして父母が年々幼稚化しています。
子供の指導から親への連絡などが増大し、学業だけに専念できないという実態が多くの教師を苦しめていると
感じながら過ごしてきました。
また、教職員をやめて今は子ども図書館をしている現場で、
多くの読み聞かせのボランティアの個人・団体に接しているのですが、
「本に親しませたい」
「いい本にふれさせて豊かな情緒を」
「親子・家族のふれあいを大切に」
と活発に活動しているのはいいのですが、その先を考えていないように感じるのです。
私には、絵本を読み聞かせしているだけで
どのような大人になるかという視点に欠けているように思えてなりません。
絵本を否定するつもりは全くありませんが、年々幼稚化している子供達を見るにつけたまらなく不安になります。
そういった意味で、子供が喜ぶ紙芝居を通して古事記に親しみ、
そこから、もっと深く知りたい、近所の神社はどんな神様? 地元のことを知りたい
というようにつなげていけたらと思っています。
また読み聞かせをする人、特に読み聞かせの講演会などをする人には
この紙芝居はぜひとも手に取ってもらいたいと思いました。
iPhoneからの投稿