インドは親日国です。
先日の安倍総理とモディー首相の会談も上々でした。
しかし、そのインドで聞くと好きな国の上位は、
アメリカ、ロシア、日本となります。
なぜ今、ロシア?中国と?
と思われるかもしれませんが、
それは皆さんが日本のメディアの情報だけに触れているからだと思います。
インドにはインドの戦略がありますし、
自立した国は自分で敵味方も全て国益のために自分で決められます。
親日国、インドの動きを見ながら国際情勢を考えていきましょう。
これから変わる世界のトレンドの中で日本はどう立ち回りましょうか?
上海協力機構 インド加盟申請 中ロ、欧米対抗狙う
2014/9/13 1:14 日経新聞
【ドゥシャンベ=田中孝幸】インド外務省は12日、中国、ロシアが主導する上海協力機構(SCO)への加盟を正式に申請したと発表した。近く、加盟国と具体的な交渉を始める。中ロはインドを取り込むことで、地域安全保障などでのSCOの発言力を高め、欧米への対抗軸をつくることを狙っている。一方、インドは日米を含めた「全方位外交」を進めており、中ロとは思惑の違いもある。
12日、上海協力機構の首脳会議に出席する中ロ、中央アジア4カ国の首脳(タジキスタンのドゥシャンベ)=AP
SCOにオブザーバー参加していたインドのスワラジ外相は12日の声明で、「我が政府は、SCOとの関係を格上げし、その活動により意味のある貢献をする用意がある」とコメントした。21世紀の機会と課題に対処するために「SCOとの新たな関係の基礎を築くことを願っている」と強調した。
これに先立ち、SCOの首脳会議では新規加盟の具体的な条件や手続きを定めた合意文書を採択した。ロシア政府によるとインドやパキスタンなどの早期加盟に備えた措置で、中ロからの支援を受ける中央アジア諸国の首脳も拡大方針に同調した。
ロシアのプーチン大統領は12日の首脳会議で、「次の首脳会議の議長国として、来年にSCOの拡大が本当に具体化することを期待する」。SCOの拡大をあらゆる形で後押しすると表明した。
新規加盟が実現すれば2001年の創設以来初めてとなる。オブザーバー国の格上げに慎重だったSCOが拡大に乗り出した背景には、地域大国であるインドを加えることで、アジアでの存在感を強めたい中ロの思惑の一致がある。
南アジアでの米国や日本の影響力拡大を警戒する中国は最近、インドを重視する姿勢を強めている。習近平国家主席は7月、ブラジルでモディ印首相と会談し、経済関係の強化で一致した。今月17日にはインドを初訪問し、モディ首相とSCO加盟について話し合う方針だ。
ロシアにとってもインドは武器の大口輸出先の一つ。昨年10月の首脳会談では軍事・経済両面の協力を強めることで合意している。主要国首脳会議(G8)への参加を拒否されているプーチン大統領には「来年のSCO首脳会議の議長国としてインドの加盟を取り仕切り、国威を発揚させる思惑もある」(中ロ外交筋)という。
首脳会議の合意文書には、シリア情勢について「危機は国内の対話を継続し、政治・外交的手段のみによって解決されることを支持する」との文言を盛り込んだ。シリアにおけるイスラム過激派への空爆拡大を辞さない考えを表明した米国をけん制した。
ウクライナ問題では同国政府と親ロシア派武装勢力による5日の停戦合意の発効を歓迎し、和平に向けて対話を進めるよう促すことで一致した。
域内を網羅する道路や鉄道網の整備など、インフラ整備での協力を進めることでも合意。習氏は多国間の共同事業を進めるために、50億ドル(約5400億円)の借款を提供する意向を示した。中国から中央アジア経由で欧州に向かう自動車輸送を円滑にするための合意文書も取り交わした。
会議には加盟国の首脳のほか、オブザーバー国のモンゴル、インド、パキスタン、イラン、アフガニスタンの代表が出席。合意内容をまとめた「ドゥシャンベ宣言」を採択し、12日に閉幕した。
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