日本のメディアではあまり取り上げられませんが、
今世界ではすごい流れが。
イギリスのスコットランドなどが独立しようという動きがあります。
それぞれの地域は歴史の中で統合されてきた地域。
イギリスの話は映画にもなってますよね。
。
中央政府が富を集中させ、運用をあやまり、格差をひろげればこの流れも理解できます。
日本も将来は他人事ではないかもしれません。
しかし、大英帝国が割れると世界的にいろいろな動きに繋がる可能性がありますね。
スコットランド独立後、EU加盟に自信 行政府首相
9/11 23:59 日経
英北部スコットランド行政府のサモンド首相は11日、中心都市エディンバラで海外メディアと会見し、18日の住民投票で独立が決まった場合に協議を始める欧州連合(EU)への加盟に自信をみせた。独立後の使用通貨については「(英国との)通貨同盟は可能だ」と述べ、現在流通する英通貨のポンドを継続使用する考えを示した。
サモンド氏が独立問題で海外メディア向けに会見するのは初めて。スコットランドでの世論調査で独立への賛成派と反対派が拮抗するなか、国際社会では独立で金融市場などが混乱するとの懸念が浮上している。同氏は海外に向け、スコットランドを巡る現状が独立後も大きく変化することはないとの見通しを示すことで、こうした不安を払拭する狙いとみられる。
サモンド氏は「18日の投票で独立が決まる」と語り、住民投票での独立賛成派の勝利に自信を示した。強調したのは独立後のEU加盟のシナリオだ。サモンド氏はスコットランド沖の北海油田をはじめとするエネルギー資源などをあげ、「(EUは)どうしてスコットランドを除外できるだろうか」と問いかけた。
スコットランドは漁業資源も豊富で、EUに加盟すれば経済面で貢献できると指摘した。
EUに新規加盟するには全加盟国の同意が必要だ。独立機運が強いカタルーニャ州を抱えるスペインなどが同意しないとの見方が多い。これに対し、サモンド氏は「スコットランドの住民投票は英政府との合意に基づいており、この点でほかの地域の独立運動と決定的に異なる」と反論した。
独立後の通貨はポンドを使い続ける考え。これは英政府が拒否しているが、中央銀行を新設し独自通貨を流通させる可能性に関しては明言を避けた。
一方、スコットランドに拠点を置く英銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は11日、独立が決まった場合、持ち株会社と中核事業会社をイングランドに移すことを検討していると発表した。それでも、雇用と事業のかなりの部分はスコットランドに残すと説明した。
この件について会見で質問を受けたサモンド氏は「大事なのは(独立後も)経済活動が行われることだ」と述べ、独立が金融面に与える影響の見通しは誇張されていると反発した。
(エディンバラ=小滝麻理子)
カタルーニャ州独立派、スペイン政府に圧力
2014/9/1 7:00
スペイン北部・カタルーニャ自治州の独立運動を率いる幹部は、もしスペインがカタルーニャの分離独立の是非を問う住民投票を認めなければ、スペインは外国人投資家からの反発と公的債務に対する新たな市場圧力に見舞われると警告した。
カタルーニャ自治州首相のマス氏(右)と会談前に握手するスペインのラホイ首相。カタルーニャ自治州が計画する住民投票について話し合った(7月30日、マドリード)=AP
カタルーニャ左翼共和派(ERC)のウリオル・ジュンケラス党首によるこの発言は、同州の政治的な将来を巡る一触即発状態の対立を告げている。独立を巡る議論を、マリアノ・ラホイ首相率いるスペイン中央政府がこれまでで最大の成果とみるもの――つまり、スペインを景気後退から脱却させ、外国人投資家の信頼を取り戻す――と直接結びつけることで、スペイン政府への圧力を強めることを狙う。
「スペイン政府は1兆ユーロの債務を抱えている。この債務は我々の税金で返済しなければならない。だから、スペイン政府が支払い義務を果たす最善の方法が、自国の市民と衝突することだとは思えない」。ジュンケラス党首は本紙(英フィナンシャル・タイムズ)とのインタビューでこう語った。「もし私が投資家だったら、自国の市民と対立しているスペイン王国が存在するよりは、義務を果たす用意がある独立したカタルーニャがあると分かっていた方が安心できる」
■「住民投票は違法」スペイン政府
カタルーニャの州政府は独立の是非を問う住民投票を11月に実施することを約束した。英国からの独立に関するスコットランドの住民投票から2カ月足らずで行われるタイミングだ。だが、英国政府と異なり、スペイン政府は独立に関する州の住民投票は違法であり、カタルーニャの住民投票は実施されないと主張している。
カタルーニャ独立賛成派が共和国の実現を求め旗を振る(6月2日、バルセロナ)=AP
迫り来る衝突は今のところ、スペインに対する投資家の熱意をそいでいない。スペインでは、国債利回りが歴史的な低水準に低下し、過去2年間で株式市場が大幅に上昇してきた。だが、一部のバンカーや企業経営者は内々に、カタルーニャ問題の行き詰まりは、始まったばかりのスペインの景気回復に対する信頼を損ねかねないと警告しており、ジュンケラス氏はこの懸念をカタルーニャに有利に働かせようとしているように見える。
正式に独立プロセスの陣頭指揮を執っているのは、カタルーニャ自治州首相で、中道右派の地域政党「カタルーニャ集中と統一」(CiU)を率いるアルトゥール・マス氏だ。だが、マス氏はこの2年間で、支持率が急上昇する左派・独立派のERCとジュンケラス氏の支持に依存するようになった。
今年5月の欧州議会選挙では、ERCは逆転勝利を収め、カタルーニャ州内で25%の票を獲得し、CiUを2位の座に追い落とした。
多くのアナリストは、ジュンケラス氏は今、カタルーニャ