今日のJCのグローバルリーダー養成講座でも、
ちょうどこの様な話をしてきました。
歴史の縦軸と
国際情勢の横軸。
両方において今の日本人にはメジャーがないから、
はかることができないし、
事件が顕在化するまでは鈍感、顕在化すると極端に左右にふれやすくなっていると感じます。
昨日も書きましたが、まず歴史認識からです。
歴史を知らないと今の情勢もわかりません。
日本人は脅威に鈍感すぎる 中国の海洋進出 現実とかい離した「のんびり」さ
2014.08.02 zakzak
★(5)
──中国は近年、東シナ海や南シナ海、太平洋への野心をあらわにして、現実に進出している。ベトナムやフィリピンと衝突した
ストークス氏「中国が豊かな資源や自由航行できる海路を求めて、外洋に出ていこうとしているのは事実だ。ただ、これから中国がどうなるのか、その予測はかなり難しい。中国ですら分からないのではないか。正しくいえば、習近平国家主席はまだ、人民解放軍を完全に掌握できていないだろう。南シナ海での衝突が必ずしも中央政府の指示だとは思えない」
──だからこそ、近隣諸国と激突する危険性も大きいのではないか
ストークス氏「その可能性はあると思う。ベトナムはいつでも戦闘態勢に入ることができる国だ。ベトナム人は良い意味でとてもミリタント(戦闘的)だ。戦前の日本もそうだったが、闘争心が十分で、戦闘能力が高い。そして、現在の国際社会でもう1つ、とりわけミリタントな国家が中国だ。彼らは領土拡張、海洋進出の機会を虎視眈々と狙っている。もし、中国とベトナムの間で戦争が始まれば、戦いは熾烈を極める。ただ、ベトナムは決してひるまないだろう。それは歴史が証明している」
──これに米国はどう対応しようとしているのか。中国を封じ込めようとしているのか
ストークス氏「米国は、中国が意のままに世界を支配していいとは思っていないはずだ。現在は中国の動きを注意深く観察していると思う。そのなかで、特に重視している戦略が『軍事的インテリジェンス』だ。これは現代の軍事の中心になっている」
「軍事的インテリジェンスの構築には、莫大な予算が必要だ。偵察衛星や偵察機、通信やレーダー波の傍受施設、艦船や潜水艦などを統合的に運用し、集めたデータや情報を解析・分析するソフトや人材を整備しなければならない。こうした意味を十分に理解している日本人は少ない」
──日本は、世界の現状をきちんと認識していないと?
ストークス氏「私はかつて、軍事ヘリコプターから日本近海に配備され米空母に降り立ったことがある。交戦状態ではなかったが、空母の上はまるで臨戦態勢のごとき緊張感にあふれていた。ところが、日本国内は平和で静かだった。要するに『のんびり』していた。その落差を痛感した」
「のんびりすること自体は悪いことではない。だが、中国はミリタントな国家で、東シナ海に進出し『琉球(沖縄)は中国のものだ』とまで公言している。こうした(危機的な)安全保障環境にもかかわらず、日本は平和を享受しているという事実を認識すべきだ。あまりに現実からかい離している」
──朝日新聞など、日本の一部メディアは「集団的自衛権行使容認=徴兵制復活」などと、現実を無視した感情論を垂れ流している
ストークス氏「米空母には核が搭載されているし、司令官はパワーバランスの中で常に軍事行動を考えている。それが世界の現実であり、常識だ。安倍晋三首相はそれが分かっている。そのうえで、国民と国家を守るために『あるべき日本』を作ろうとしている。だから私は、安倍首相に期待している」 (ニューヨーク・タイムズ元東京支局長) =おわり (取材・構成、安積明子)
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