室谷氏の意見に賛同します。
完全に中国ペース。
訪米の際に、日本が韓国を繋ぎとめてくれないと、という意見があったことを思いだします。
久々に韓国に行ってみようか思案中です。
朴大統領は中国に睨まれたカエル状態 中国に飲み込まれつつある韓国
2014.06.05 夕方フジ
韓国の朴槿恵大統領(左)に握手を求める中国の習近平国家主席(共同)
旅客船「セウォル号」沈没事故を機に噴き出した韓国社会の葛藤は、依然として続いている。
そうした中でも冷徹に進められているのが、中国による「韓国のみ込み過程」と思わすような露骨な仕掛けだ。
事故の前に、韓国外交省は、韓国のマスコミに対して「中国当局者が『朝貢体制に戻ったらどうか』と述べた」ことを明らかにした。
それを韓国マスコミ(朝鮮日報2014年4月15日、日本語サイトは同18日)が報じた翌日、沈没事故は起きた。マスコミはたちまち事故報道一色になった。事故がなかったなら、「朝貢体制に戻ったらどうか」にはさまざまな反応が寄せられ、大きな論点になっていたかもしれない。
韓国の海洋警察が遺体収容に忙殺されているとき、中国の漁船団は韓国の経済水域から領海にまで侵入して操業を続けた。そして5月20日、中国は、初めて韓国の防空識別圏にも侵入した軍事演習を強行した。
これについて中央日報(14年5月21日)は以下のように伝えた。
《国防省は駐韓中国武官を呼んで今回の演習を事前に知らせなかったことに対して問題を提起した。しかし、度を越した対応で両国の雰囲気を過熱させないという雰囲気だ。…政府関係者は「中国の演習は韓国ではなく、日米を狙った行動だ。韓中両国間の葛藤を高めても得る実益はない」と明らかにした》
つまり、韓国の防空圏内に入り込んで行われた中国の軍事演習は「日米を狙った行動」だから、あえて事を荒立てなかったというのだ。
となると、韓国とは、どこの国の同盟国なのだろう。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は5月26日、韓国を訪れた王毅・中国外相と会談し、中国が米国に対抗して主催しているアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)について「成功裏に開催されたことに祝意」を表した。つまり、中国の覇権プラン万歳だ。
中国外務省の報道官は5月28日、「(朝鮮半島に)ミサイル防衛システム(MD)を配置することは地域の安定と戦略的バランスに得にならない」と述べた。
すると、韓国国防省の報道官は翌29日、米国が高度防衛ミサイル(THAAD)システムを韓国に配備することを検討中であるとする海外メディアの報道について「今のところTHAAD導入は考えていない」と述べた。まさにツーといえばカーだ。
同じ日、中国の陝西省西安市では上海臨時政府の「光復軍」を記念する石碑の除幕式が行われた。
安重根(アン・ジュングン)の記念館といい、光復軍の石碑といい、費用は微々たるものだろう。韓国は自ら望んで、そのアメをしゃぶり歓喜しながら、まるでヘビににらまれたカエルのように、のみ込まれる心準備をしているようにさえ思える。
これは朝鮮半島2000年の対中華「叩頭(こうとう=頭を地につけて おじぎをすること)の歴史が、ごく自然になさせる動きなのだろうか。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。