今朝は、設立18年の歴史のあるミャンマー日本友好協会 事務局長のイェット氏から日本とミャンマーの間のビジネスチャンスについてお話をききました。
以下要約です。
2012年まではミャンマー人が日本に売り込みにいったが、今では日本人がミャンマーに説明を聞きに来てくれるようになり、大変盛り上がっている。
ミャンマーでビジネスを成功させるには、よいビジネスパートナーを見つけることが大切。
なぜミャンマー人はイギリス人が好きでなくて、日本人に好意をもつか?
それは同じ仏教を大切にしているからだと思う。仏教を大切にするミャンマーの経営者をパートナーにするのが、いいでしょう。
また、ミャンマーは日本への戦後補償を強く求めなかった。日本の事情もわかっていたからだ。
ミャンマーでビジネスするのと、中国でやるのは全然違う。
ミャンマー人は義理難い。利用するだけ利用して、恩を仇でかえすような国と一緒に考えないでほしい。
ここは大切なポイント。それをわかってほしい。
それを理解して、できれば商社などを通さず、現地の会社と直接やりとりをしてほしい。
ミャンマー人の心や文化を理解し、心と心の関係を築いてくれれば、末長いビジネスができる。
農業などは、しっかり技術支援してもらえば、ミャンマーは必ず日本の助けになる。
ミャンマーの国土は日本の1.8倍で、水と食べ物がまだ豊富にある。
今、しっかり繋がってもらえたら、後から中国人が札束でものを言わせるようなやり方をしてもミャンマー人はなびかない。
継続的な付き合いを考え、ミャンマー人の文化と心を理解するビジネスを考えてもらえば、ミャンマーでビジネスをするのに大きな資本はいらない。
逆にただ単に安い労働力を期待し、人を見なければミャンマービジネスはうまくいかない。
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講演の後、質問タイムで、ミャンマーの富裕層はどれくらいいるのかときいたら、
富裕層は3%もいないとのことでした。
また、GDPの42%は農業で生み出すとのこと。
以上を総合すると、ミャンマーで単純な物販をするのは難しいですね。
現地の人材にいろいろ伝えて作っていくことから始めないと。
私のイメージでは、かつての日韓併合のように、最初はかなり持ち出しで人から育て、インフラなどを共に作ってから、後で利益をシェアするといった感じになる気がします。
ミャンマー側もそれがわかっていて、中国のような搾取型の投資ではなく、共創型の日本の投資や進出を期待している感じが強いと感じます。
後は、来年の選挙のあとの、政治の安定と法整備ですね。