私も議員になったころ、自分の家の家系図をつくりました。
自分のルーツや先祖の軌跡を知ることって大切ですし、
そこからそれぞれの時代背景を考えると、
歴史が生きたものになります。
三代くらい遡ると八つの家の歴史がみつかります。
それを知り、感謝の気持ちが持てると、人生変わるかもしれませんよ。
祖父の軍歴知りたい…厚労省に「軍人履歴原表」開示請求3割増 「永遠の0」「艦これ」影響
2014.5.11 08:20 産経
小説「永遠の0(ゼロ)」
「祖父の軍歴を知りたい」。先の大戦での日本海軍の軍人・軍属の人事記録「軍人履歴原表」を管理する厚生労働省に、そんな問い合わせが増えている。終戦から時間がたつにつれ減少傾向だったが、平成25年度は前年度比3割増になった。その背景には、海軍航空隊を描き映画化もされたベストセラー「永遠の0(ゼロ)」や、日本海軍などの軍艦を擬人化したゲームのヒットもあるようだ。(道丸摩耶)
岡山県に住む30代の女性は今年3月、海軍にいた祖父の軍歴の開示を厚労省に請求した。祖父は戦後間もなく死亡し、数年前に祖母も死去。祖父を知る人がいなくなる中、「祖父はどんな人だったのか知りたかった」と話す。
当時の軍艦を擬人化したゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」でさまざまな軍艦を知り、祖父が乗っていた船に興味もわいた。インターネットで、孫であれば人事記録を請求できることを知り、血縁を証明する書類などをそろえて厚労省に送った。1カ月もたたないうちに、女性の元に祖父の経歴が記された軍人履歴原表が届いた。会ったこともない祖父が生きた証し。「知りたい情報が載っていた。取り寄せてよかった」と女性は喜ぶ。
戦没者遺族や復員者の支援を行ってきた厚労省は、海軍の軍人約219万人、軍属約150万人分の人事記録を保管している。
当初は自分史を作りたいという本人や妻、戦友会などからの請求が多かったが、時とともに減少。17年度の898件から23年度には403件と半数以下になっていた。だが、24年度から再び増え、25年度は639件と前年度比3割増に。請求理由は「戦死場所を特定し慰霊に行きたい」などが多いという。
厚労省担当者は「増えた理由は分からない」と戸惑い気味だが、請求が増え始めた時期は、戦死した祖父の生きざまを孫が探る百田(ひゃくた)尚樹さんの小説「永遠の0」や、先の大戦の日本海軍軍艦を擬人化したキャラクターを育成するゲーム「艦これ」がヒットした時期と重なる。ネットでは、作品のファンが自分の先祖の軍歴を調べたり、調査方法を紹介したりするサイトも増えている。
個人情報保護法の関係から、現在、記録を請求できるのは本人と親族の一部のみ。厚労省によると、孫やおい、めいからの請求が増えているという。兵籍番号や所属する鎮守府(統括機関)を知らない親族からの請求も多いが、担当者は「希望に応えて開示していきたい」としている。
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【用語解説】軍人履歴原表
先の大戦に出征した海軍軍人の個々の最終学歴、入隊から退役までの所属部隊、階級、乗っていた艦船などが記されている。もともとは、海軍軍人が退役した後、恩給受給権やその受給額を算定するための資料として作成された。
旧軍人軍属の恩給、軍歴証明書に関する業務 |厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/senbotsusha/seido04/index.html