台湾の立法院占拠などについて、現地のマスメディアの方からヒアリングをしてきました。
まず立法院占拠の概要はこちらをご覧下さい。
http://s.ameblo.jp/jinkamiya/entry-11803152065.html
18日に学生による占拠が始まったのですが、最初に馬総統が鎮圧にかからなかったのは、同じ国民党内の政敵である立法院議長に責任をおしつけたいという政治的な狙いがあったようです。
しかし、だんだん自分への批判が強まるので、23日に活動家などを利用し、学生の一部を焚きつけて、行政院にも乱入させ、それを口実に一気に鎮圧しようと試みましたが、国民世論を見方につけた学生の前に鎮圧失敗。
事態は先が見えない状態になって、10万人規模のデモにまで膨れあがりました。
しかし、今はデモをする側も少し疲れてきているようです。
そんな中、政権側は、中国との統一を主張する忠中派とみられる『白狼』というマフィアのような団体を使い、
学生デモの不当性や、デモの裏には民進党のバックがいる、というカウンターデモをやらせているようです。
なぜかプラカードには『立法院長辞めろ』の文字が、、プンプン臭いますね。
学生団体は、政党との繋がりは一切排除しており、民進党の政治家も触れられない状態です。
学生はとにかく、経済的にも政治的にも中国のコントロール下に入るのを嫌がっています。
一つ例を挙げれば、
台湾の学生の初任給が約10万円程度であるのに対し、台北市内のマンションが中国の投機対象になり数億円まで値上がりしています。
これでは、いくら中国と貿易し、経済規模が膨らんでも、自分たちの明るい未来はない、というのが台湾の学生の主張です。
うなづけますね。
台湾のメディアの話も少しすると、台湾のTVはだいたい6つありそのうち5つが国民党の広告塔だそうです。
新聞も自由時報一社を除いてだいたい国民党の機関紙になっていると。
中国ビジネスで儲けた台湾人がメディアを買い取ったりしているようです。
しかし、そんな土壌にもかかわらず、馬総統の支持率は9%で瀕死の状態。
今年11月の6つの大きな首長選挙では、国民党大敗の見通しだそうです。
また今は、李登輝世代以上に、若者の台湾人アイデンティティがたかまっているようです。
しかし、政府は日本でいう学習指導要領をいじり、
台湾は中国の一部であるといった認識をすりこむ手はずを進めています。
例えば、世界史を学ぶ時間を減らし中国史の時間を増やす、
台湾の歴史は400年前から教科書に書かれていますが、それ以前の中国の歴史書に台湾の記述があると教える、
国民党が市民を虐殺した、228事件の記述を無くすなど、
様々な書き換えが準備されています。
時間が経つとどうなりますかね。
ちなみに台湾の公文書は、もはや日本統治をしめす『日治 』ではなく、日本に植民地にされたという『日占』に変えられたようです。
また、若者文化に目を向けると、
台湾の若者は10年くらい前から入ってきた韓流文化に親しんでいて、
5~6年前から、日本文化より韓流の方の人気が高い。
日本のアニメよりも、韓流ドラマの方が影響があり、若者はドラマやK-POPをみて、ファッション雑誌や商品をかうようです。
今は日本で、韓流が全くだめになりましたから、その分台湾に流れている部分もあるみたいです。
とにかく中国も韓国も戦略的に自分たちの側に近づけようと世界各地で活動しています。
その点は日本も見習うべきですね。
先人の功績に甘え、世界に親日国が多いと油断していると、
歴史のすり替えや経済の侵食でいずれ親日国は減っていくでしょう。
私は断言します。
台湾も例外ではありません!!
ODAをばら撒くやり方ではもう通じません。
国も企業も一丸となって世界に親日国を増やすことが、我々世代の一つの課題ですね。
まあ、その前に日本の中の反日勢力の駆除からやらないといけないのかな(>_<) 意図的に自国を嫌いにしたり、誇りを失わせようとする輩がまだまだ多く、盲目的愛国心を煽ることもそれに加担しているかも。 私はこれからもできるだけ世界に出て、バランスを保ちながら、視野を広くもち働いていきます。 iPhoneからの投稿