昨夜の泡盛談義の中で、
重要文化財に指定された酒蔵ー津嘉山酒造があり、
近々保存のために改修されると聞いて、改修前の姿を見るために名護に見学にいきました!
昭和二年に建てられた酒蔵は、戦後米軍にも接収されており、様々な歴史を刻んでいます。
改修するとこんな感じに。
やはり今見ておく価値があります。
かめなどを使い、生産できるのは年間わずかな量。
銘柄は『國華』
良いものは一升瓶で25万円します。
それでもワインに比べればずいぶん安い。
今回の訪問をきっかけに
『國酒プロジェクト』という国の事業を知りました。
これは私たちが企画しているプロジェクトに非常に近く、大変参考になりました。
どこで何が繋がるかわかりませんね。
津嘉山酒造所 重要文化財に
2009年4月18日 琉球新報
新たな重要文化財の指定について答申された「津嘉山酒造所施設」=15日、名護市
重要文化財の指定が決まり、喜ぶ瑞慶村代表(中央)ら=名護市大中の同酒造所
国の文化審議会(西原鈴子会長)は17日、名護市にある泡盛醸造所「津嘉山(つかやま)酒造所施設」など、全国で7件の建造物を重要文化財(建造物)に新規指定するよう塩谷立文部科学相に答申した。答申通り告示する予定で、県内の建造物分野の重要文化財は計21件となる。津嘉山酒造所は1927年から28年にかけて、施設を現在地に建設し、泡盛の生産を始めたとみられる。泡盛醸造施設と居住部分を一体とした独特の構成を持つ主屋と麹(こうじ)屋からなり、構造は木造で寄棟造(よせむねづくり)、本瓦葺(ほんがわらぶき)。創業者は津嘉山朝保。
昭和初頭に整えられた酒造施設の形態を良好にとどめ、伝統的な泡盛の製造工程を知ることができる。居住部分は、伝統的な平面構成を受け継ぎながら、離れや玄関を構えるなど随所に近代的な展開も併せ持ち、沖縄の住宅の歴史を知る上でも重要な施設。
■市民活動が結実「国頭の華」咲く 戦火くぐり、操業80年余
現存する赤瓦ぶきの木造建築物としては県内最大級。沖縄戦で名護市内の建物はほとんど破壊されたが、施設はほぼそのままの形で残された。内部には米軍に接収された当時の面影も残る。ただ屋根の骨組み、柱、壁などの傷みが激しく、大規模な補修が急務となっている。
4代目となる同社代表の瑞慶村實さんは「名護の街にこの建物が残っていく姿を思い浮かべた」と感慨深げ。「代々の経営者もほんとにうれしく思っているだろう」と話した。酒造りを一時休業したこともあったが、「國華」ファンは多い。今後は泡盛の品質向上と観光資源への貢献を図っていく考えだ。
4年前に発足した「津嘉山酒屋保存の会」は貴重な建物の意義を市民に考えてもらおうと、多彩なイベントを開催。宮城調福会長は「会員、ボランティアの多くの協力があった。指定は保存に向けた第一歩。うれしく思う」と喜んだ。
市文化財保存調査委員会の岸本林議長は「戦前から残っている泡盛工場はここだけ。当時としては珍しい玄関など、建物にはいろんな特徴がある。うまく活用すれば市街地活性化の目玉になる」と語った。
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