昨日は久しぶりに吹田市議会を傍聴してきました。
吹田市の随意契約について、市長の責任を審議する100委員会で、先日やっと結論が出たので、
私の所属していた会派の足立議員(28歳)が、その結果をもって市長にどんな追求をするかを見たかったからです。
自分のインターンだった青年が議員になって、私がやるべきだった仕事をやってくれているわけです。
嬉しいやら歯がゆいやら頼もしいやら、複雑な気持ちでの傍聴でした。
最初に聞いて笑ってしまったのは、質問のタイトル。
『不信任案を出す前に確認する事項』
パンチがきいていますf^_^;
以下、やり取りを簡単にまとめます。
聞き手は足立議員で、答えているのは、主に市長です。
Q.100条委員会の結果を受けて、市長は市に対して与えた損害分の800万支払いますか?
A. 当該随意契約には、緊急性があったので、善管注意義務違反でないし、違法性もないから支払わない。
Q.なぜ市長は、議会が全会一致で判断した100条委員会の結論に不服なのか?どの部分が不服か。
A.当該契約は市長の裁量の範囲内だから、違法性はない。
Q.100条委員会の報告書は読んだのか?
A.地方自治法にもとづいて、違法性はないと考える。
A.今回の契約の問題は何と考えているか?
Q.市長後援会幹部との癒着はなかった。
契約金額が高いことなどは職員の手続きミスである。
Q.職員のミスというが、決済したのは市長。その責任は?
A.契約については適法だ。責任はない。
Q.客観的にみて不当な金額で契約しているではないか?
A.契約が適法だから責任はない。
Q.では、決済の書類が多くて中身を見ないで、決済判を押したとメディアでコメントしたことについて。市長の仕事していなかったということではないか?
A.それまでに書類をチェックした部下を信頼して判をおした。
職務放棄ではない。
Q.市長が払わない場合は、市が提訴するべきだが、市としては提訴するか?
A.市に損害はないので、提訴はしない。
Q.1年以上かけて審議した議会全会一致の判断を、市長も市も無視するのか?
見解の違いがあるというのなら、裁判所で判断してもらってはどうか?
A.違法性がないから提訴はしない。
そんなに裁判所の判断が欲しいなら議員が訴えたらどうか?
Q&Aがかみあっていませんが、本当にかみ合わないやり取りだったのです。
問題の詳細は
『吹田 市長 太陽光パネル』で調べてみて下さい。
他にも、政治資金の問題などお金に絡んだニュースがたくさんヒットします。
ここまで問題が出たら普通は辞職します。
しかし、それがないので、
吹田市議会では不信任決議を出すかどうかの判断が議員にせまられています。
こんな答弁をする市長ですから、不信任決議が出されたら議会解散の道をとるでしょう。
すると、任期一年を残して議員たちが失職します。
選挙に自信がない議員は、二の足を踏みます。
全会一致で市長の責任がある!と判断しても、不信任を突きつけるかどうかの駆け引きがあるのはこのあたりですね。
また、議会の責任が市民から問われているようが、元議員として本音を言わせてもらえば、
『選んだのは市民の皆さんでしょう。私たちはこうなりますよ、とずっと言ってました』
という気持ちがあります。
あの時は維新の会のブームで!
というのもよく聞きますが、
その維新の会も今や代表が迷走されてます。
いったい何がしたかったのか?
という目で私はみていますし、
メディアなどのネームバリューで政治家を選ぶとどうなるか、
という悪い例が吹田市に存在します。
私は、強い相手に対して戦いを挑むのは結構好きですが、
弱った相手を叩くことは、武士道に反すると思うので、あまりやらないようにしてきました。
しかし、昨日の市長の答弁を聞いて、
ここだけはしっかりつめておかないと、後悔するなと改めて思いました。
民主主義の政治って問題も多いです。
政治って、選挙ってなんだろう、って虚しさも感じます。
しかし、まだまだそれをやらねばならぬ、フィールドに立たねばならぬ、と自分を鼓舞し、
目の前の仕事に打ち込む毎日です。
ちょっと上から目線でいわせてもらうと、昨日の足立議員の質問は私が今まで聞いた中で一番気迫を感じました。
やはりいろいろ積み重ねた上の言葉でないと伝わりませんね。
よい刺激をもらいました!
追い越されないように頑張らないとf^_^;
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