石垣島2日目は、朝の街頭演説から。
国政選挙のような雰囲気です。
街頭が終わると私は自民党のあさかぜ号に乗り込みスポット演説に。
午後から小泉進次郎氏が応援に入ってくれるので、その告知も頑張りました。
大阪に帰る前に八重山日報の仲新城編集長にお会いできました。
石垣には、八重山毎日と八重山日報の二紙の地方紙があり、琉球新報や沖縄タイムスはあまり流通していません。
まず、聞いて驚くのは、石垣市民で尖閣問題に関心のある方はだいたい5%くらいだということです。
よって、今回の選挙の争点にはなっていません(>_<)
中山よしたか氏は日本固有の領土だという主張ですが、
相手候補は、日台中で条約でも結び共同管理しようという主張だそうです。
尖閣問題に関心が高いのは、漁師の皆さんですが、
最近は、①燃料の高騰、②中国船の妨害、で尖閣近郊に漁にはいけないそうです。
以下聞き取り
地元漁師の方々で、2013年に尖閣の会というものを立ち上げ、尖閣での安全操業を訴え始めている。
それでも連日、1000t級の中国の巡視船が三隻一組で境界をうろついているため、安全操業には程遠い現状。
また、先頃中国が設定した防空識別圏も漁師には重大な問題で、島の数十キロ先に線が引かれたため、もしその線を越えた場所で漁をしていて、難破などした場合には、海保のヘリなどにスクランブルをかけられる危険がある。
また、昨年12月の本土の毎日新聞で、政府が法改正をし、漁師以外の日本人が船に乗り込んで尖閣付近に近寄れなくするという記事があったが、それだけでは中国にメリットがあるだけで日本側のメリットがない。
尖閣諸島に港を整備するなどして石垣の漁師が漁をできる環境をつくってもらわないと、中国の制海権が広がるだけ。
中国は尖閣諸島が欲しいのではなく、あの領海の制海権が欲しいのだと思う。
柔軟な対応は向こうの既成事実作りをたすけるだけだが、沖縄の新聞のほとんどは譲歩を主張しているし、それを読む沖縄県民にもほとんど危機感がない。
石垣には米軍基地がないから、反基地の運動などはなく、島民も最近は少し領土問題や自衛隊の必要性などを考えだしている。
しかし、今回の選挙の中山さんの対抗馬は、島には自衛隊をいれないというような主張の人。今の緊迫した時期にそんな人が首長になったら、、、
近く予定されている与那国島への自衛隊駐屯地配置にも影響がでるのでは。
また本土から反対運動の運動家がくるかもしれない。
そうしたいろんな問題で今回の市長選挙は非常に重要な選挙だが、
島の人々の関心と、重大な争点が一致していないように感じる。
島にも若い無党派層がいて、ネットなどで情報を得ているので、
島外の方々から問題の重大性や、選挙の重要性を訴え、彼らに伝わればいいと思う。
———
こんな内容のお話を聞いてきました。
日本の問題に対する危機感は日本人全体に薄いです。
それを選挙で訴えても政治家は勝てない現実があります。
石垣市でもその現実を感じましたが、だからこそしっかりわかっている人物を選ぶ必要があるんですね。
島をでる前に昨年できたばかりの特攻隊員の顕彰碑がありました。
伊舎堂用久さん。1945年の沖縄戦が始まった日に特攻にいかれた石垣出身の方です。
沖縄にこうした顕彰碑があることは私も知りませんでした。
当時の方々の危機感を我々も持たねばならないように思います。
平時だからこそ。
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