軍事のことを勉強すると空母の大切さがよくわかります。
空母はいうならば、動く島。
ここから戦闘機が出せるので、すごい威圧感をもちます。
かつての大東亜戦争で、帝国海軍が真珠湾攻撃をしたのは、アメリカの空母を叩き、太平洋に出さないようにするためでした。
(事前に情報が漏れていたので、真珠湾に空母はなく、ただアメリカに参戦の口実を与えただけに終わりましたが、、)
例えば、小さな尖閣の島に、中国が空母をベタ付けして居座れば、実質支配に近い状態ができます。
そうなると日本は手が出せないのでは?
空母は、そんな作戦にも使えるのです。
我々としては建造の失敗を祈るばかりです。
中国、6年後に空母完成 大連で建造中 将来は4隻計画
2014.1.18 20:39 産経新聞
2012年、試験航行する中国の空母「遼寧」(旧ワリヤーグ)=AP
【北京=矢板明夫】中国政府系香港紙、大公報(電子版)によると、遼寧省トップの王珉・党委書記が、18日に開かれた同省の人民代表大会(議会に相当)で、「わが国の2隻目の空母は大連造船所で建造している。約6年間で完成する」と明らかにした。中国の政府高官が空母の建造を公式に認めたのは初めて。
同紙によると、王書記は同日午前に行われた省人民代表大会大連分科会に参加した際に空母の話題に触れた。「中国は将来的に少なくとも4隻の空母を持つ」とも語ったといい、大連で建造されているのは4隻のうちの1隻である可能性もある。中国初の国産空母について、欧米メディアは数年前から「上海市郊外の造船所で建造されている」と伝えていた。
大連造船所で空母の建造が始まった時期について、王書記は明らかにしていないが、習近平国家主席が2013年8月に大連造船所を視察しており、その後、中国メディア「法制晩報」は、同年11月に中国人民解放軍の総装備部と大連造船所が所属する中国船舶重工の間で巨額の契約が交わされたと伝えた。
ある軍事ジャーナリストは、「習主席が視察後に自ら場所を決定し、空母の建造が実質的にスタートしたのは13年末だった」と指摘する。中国海軍は現在、ウクライナから購入した未完成空母を改修した「遼寧」を就役させているが、装備的に実戦には不向きとの指摘もあり、現在は「訓練用空母」と位置づけられている。
国産空母は悲願 中国、日本への心理的優位狙う
2014.1.19 00:04
【北京=矢板明夫】中国遼寧省の王珉書記が18日、中国初の国産空母が大連で建造されていることを公式の場で明かした。昨年11月、東シナ海上空に防空識別圏を設定したことに続き、習近平政権による強兵路線がさらに一歩前進した形だ。中国共産党筋は「領有権問題で敵対する日本や東南アジアに対し威嚇効果がある。南シナ海での中米の海軍対決が現実になる恐れもある」と話している。
空母建造は中国海軍の関係者の長年の悲願だった。海軍司令官や軍事委員会副主席を務めたことがある軍長老、劉華清氏の回顧録などによると、劉氏が1970年代から軍を代表して当時の最高実力者の鄧小平氏に何度も「早急に空母を建造すべきだ」と要請したが、「資金不足」「時期尚早」などを理由に拒否されつづけたという。
主要国と対立せず低姿勢を貫く「韜光養晦(とうこうようかい)」を外交路線とした鄧小平氏は、国内の民生改善、経済建設に力をいれており、空母建造によって「中国脅威論」が国際社会で高まり、中国への投資が減少するなどの影響を警戒したという。その後の江沢民、胡錦濤両政権は国防予算を増やし続けたが、空母建造については鄧小平路線を踏襲した。
北京の国際問題の専門家は、「習近平政権になってから、これまでと考え方がまるで変わった。外国の批判を気にしなくなり、軍事力を隠すよりも、むしろ積極的に見せるようになった」と話す。
空母の利用方法に関して、軍に近い共産党筋は「空母は南シナ海など中国から遠い海域に展開される。釣魚島(尖閣諸島=沖縄県石垣市=の中国名)は近過ぎるので使うことはないだろう。しかし、中国海軍は空母を持つことで、自衛隊に対し心理的に優位に立つことができる」と話している。
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