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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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インド視察 三日目 私立学校視察

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今日は朝から民間の財団が運営する学校を視察しました。

幼稚園から大学までの一貫教育です。

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先生方の目標

ダメな先生は不満をいい
普通の先生は情報を伝える
良き先生は教え諭し
素晴らしい先生は啓発する

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成績優秀者は写真付きで掲示。

ここの大学の学費はインド人で約30万円。
留学生は約50万円で、生活費も月2万あれば大丈夫。年100万円あればこの大学に留学できます。

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幼稚園、小中学校の授業を見学。

子供たちに日本についてどんな風に学んでますか、と聞きました。

日本はインド独立の立役者であったチャンドラボースを応援してくれた恩のある国だと。

また、日本人のイメージは、技術力が高く、愛国心の強い国民という認識だそうです。

なぜ愛国心が強いと思うのかというと、道徳の事業で国を大切にする日本人の話が出てくるからだと。

少し過大な評価ですが、、
中国人や韓国人に教えてあげたいと思いながら聞いていました。

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この学校では、小学校から授業でヒンドゥー語、地域言語、英語の三つの言語を習います。

教育を受けたインド人の語学力はすごいです。
ここは日本人が見習うべき点ですね。

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キャンパスの雰囲気は和やかでしたが、学生が休み時間も学ぶ姿が目につきました。

学校には航空工学部もあり、校内に戦闘機があったのも印象的でした。

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懇談会には学校の偉い先生方が集まって下さりました。

プレゼンでは、航空工学から薬学、医学と本当になんでもある学校だとわかりました。

また、学校内に学生の起業をサポートするセクションもあり、日本との違いを感じました。

学校からは、
日本語センターをつくりたい
日本の大学との連携がしたい
といった要望があり、日本との連携を強く求める姿勢を感じました。

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大学内の病院ではインドの医療水準の高さを説明して頂きました。

もちろん日本の方がレベルは高いと思うのですが、それなりの技術水準で治療費などはかなり安いです。

こうした話を聞くと、日本人が国内だけで考えている医療ツーリズムの計画の穴が見えました。

日本で医療ツーリズムなどをうたうなら、日本でしかできない治療をPRしないとどこも考えることは似ていますf^_^;)

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最後に小中学校の先生と意見交換。

インドではお父さんお母さんは神様と教えられていますが、それについで先生も神様と教えるそうです。

ですから先生への信頼はしっかりしているようです。

先生と生徒の結び付きがつよく、先生は生徒の個性の把握に頑張ってつとめる。

幼稚園ではモンテストリー教育などを取り入れ、子供の選択を尊重するが、小学校からは指導方に変えていく。

先生は子供の夢にそった教育を目指すが、日本と同じく就職を考えた勉強になりがち。技術系の仕事が人気である。

インドの大きな教育目標は、国の経済発展に人力できる人材を育てること。

愛国心は、国の歴史を教えることで芽生えさせる。

道徳心は、宗教や偉人伝を教えることで育む。先生も子供のお手本になれるように人格の向上につとめている。

先生方からの質問では、
日本の技術力の秘密と日本の戦後復興の秘訣を教えて欲しいといった質問があり、

日本の企業教育のレベルの高さや、江戸から戦前に渡る日本の教育について説明しておきました。

書ききれないほどたくさんの学びがありましたが、最後の先生方との意見交換は非常に有意義で、

家族、歴史、道徳の大切さを先生方が認識しておられ、そこを強調されたことにポイントがあったと思います。

ただ、最後に書かないといけないのは、今日行った学校は、レベルの高い私立学校であったということです。

インドは貧富の差が激しく、八億人近くが一日1ドルくらいで生活していると言われており、下層の人達は今日我々が見たのとは違う世界で生きています。

そのあたりの話はまた機会を改めて。

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