本当に日本はプロパガンダに弱いと感じます。
実は私も弱いのでよくわかります。
お天道様はみている、
言いたい奴は言わせておけ、
と思ってしまうのです。
しかし、国はそれではいけませんよね。
専門の部署でもおくべきではないでしょうか?
倍返し庁とかf^_^;)
反日プロパガンダには“倍返し” 日清戦争時の貴重な教訓
2013.09.27 夕刊フジ
習近平国家主席率いる中国のプロパガンダに、日本は真正面から対峙すべきだ(AP)
中国の反日プロパガンダに日本は早くも日清戦争の際に悩まされた。
明治27(1894)年11月、大山巌司令官率いる第2軍に属する第1師団・混成第12旅団が、わずか百余人の死傷者を出して旅順を陥落させた。ところが、この件を当時台頭していた米国のイエロージャーナリズムの新聞『ワールド』が「日本兵が民間人を殺害し、手足を切断するなどして略奪も行った」と報じた。
続報として「日本軍大虐殺」との見出しの下に「3日間におよび殺人」「無防備・非武装の住民が自宅で殺害される」「死体は表現できないほど切り刻まれている」の小見出しを付け、「これは文明社会にとって戦慄すべき行為である」と断じた。
後に起こったとされる「南京事件」(1937年)を彷彿させる内容だが、情報の出処が清国側であることは明らかだった。
この記事に他の新聞・雑誌も追随し、大きな騒ぎとなった。その結果、同年11月22日に調印したばかりの日米通商航海条約が批准されなくなる可能性を、米国務長官から示唆されるほどの苦境に日本政府は立たされることになった。
しかし、当時の日本政府は、直ちに5項目の弁明を英紙『タイムズ』に掲載し、陸奥宗光外相も「旅順で殺害された平服を着た者は、大部分が姿を変えた兵士であった。住民は交戦前に立ち去っており、日本軍は軍規を遵守していた」との声明を発表し沈静化に努めた。その結果、「日本人=野蛮」との印象が世界に広がることを防いだ。
以上は明治学院大学の川上和久教授の近著『「反日プロパガンダ」の読み解き方』(PHP研究所)が紹介している事例だが、構造は100年以上前から何も変わっていないことに戦慄する思いだ。
相手は隙あらば“事件”を捏造して「日本は残虐だ。卑怯だ」と国際社会に悪宣伝する。“事件”は現在のものでも過去のものでもよい。自らを“被害者”として日本の加害性を宣伝し、日本に非難の矛先が向けばよいからだ。
明治政府はこの相手の“罠”から見事に抜け出した。迅速に対応し、英国の一流紙を利用して真正面から弁明した。その結果、誤解が解けたのだ。それにしても危なかったと言わざるを得ない。
今日の日本政府に必要なのは、この明治政府の、相手の悪宣伝には真正面から弁明するという気概だ。言われっぱなし、「金持ちケンカせず」では相手の狡智(=悪知恵)には勝てない。 「言われたら言い返す」-“倍返し”の弁明が必要だ。
■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早大法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。国家、教育、歴史などについて保守主義の立場から幅広い言論活動を展開。第2回正論新風賞受賞。現在、高崎経済大学教授、安倍内閣が設置した教育再生実行会議委員、フジテレビジョン番組審議委員、日本教育再生機構理事長。著書に「国民の思想」(産経新聞社)、「日本を愛する者が自覚すべきこと」(PHP研究所)など多数。
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