台湾人は自分たちを台湾人と認識している。
また、香港人もアイデンティティは香港に。
ウィグル、チベット、内モンゴルもそれぞれにアイデンティティがある。
これら独自にアイデンティティをもつ方々の国をシナの地図で塗りつぶすと、、
中国と呼ばれるエリアのなんと狭いことか。
これだけバラバラのものをまとめるには、、
香港返還16年…揺れる「一国二制度」 中国の政治介入に民主派反発
2013.6.30 21:45 [中国] 産経新聞
【香港=河崎真澄】英国から中国に主権が返還されて1日で16年を迎える香港で、高度な自治が保障された「一国二制度」が揺れている。米中央情報局(CIA)元職員で香港に潜伏していたエドワード・スノーデン容疑者の扱いをめぐって、犯罪人引き渡し協定を結んでいる米国の要求を退け、同容疑者を第三国に出境させた香港政府に、民主派の市民は「中国政府による露骨な政治介入だ」と反発。1日に40万人規模の抗議デモを計画している。
同容疑者は逃亡先に香港を選んだ理由として、「香港の司法を信じており、香港の裁判所で米国政府と争う」と香港紙に話し、「一国二制度」の存在に強い信頼を示していた。
しかし香港政府は、身柄引き渡しで法の執行を求めた米国政府と、外交問題への発展を恐れて香港から追い出すことを水面下で求めた中国政府の“板挟み”にあい、結果的に中国政府に従ったとみられている。
一方、「香港基本法」では香港の防衛と外交は中国政府が担うと規定されており、「厳密にいえば今回のケースで中国政府が介入したとしても『一国二制度』を踏みにじったとは言いにくい」(香港の民主派議員)との見方もある。
それでも香港で反発が広がっているのは、「香港の民主制度は1997年の返還後、次々と中国によって形骸化された」(同)などと不満が蓄積しているからだ。昨年3月の行政長官選挙でも、投票権をもつ代表に中国側から強い圧力がかかったことが明らかになっている。
香港で6月中旬に行われた世論調査では、「一国二制度は信頼できない」との回答が返還後最高の47%に達し、「信頼できる」との回答に初めて並んだ。2009年まで「信頼できる」は70%前後だった。
香港で“嫌中”じわり…英植民地時代の旗掲げ「中国人ではなく香港人」
2013.5.13 19:42 [中国]
香港で“嫌中感情”が改めて広がっている。中国本土から押し寄せる人々による日用品や不動産の買いあさりで物価や不動産価格が高騰して供給不足に。おカネは落とすが、観光客のマナーは目を覆うばかり。昨年の香港長官選では中国政府の政治介入も明らかになり「一国二制度」も揺らいだ。そうした不満が募る中で、「私たちは中国人ではなく香港人だ」と主張、1997年以前の英国植民地時代の旗を掲げる運動を繰り広げる青年がいた。
「返還後の16年で香港の法による支配や民主的な価値観は中国によって徐々に破壊された」。こう話す香港人、ダニー・チャン氏(27)が、英国植民地時代の旗を掲げるグループの発起人だ。
「植民地時代に戻りたいわけでも香港独立を求めているわけでもない。北京政府が口をはさまない香港人による香港の民主的な統治を求める象徴として、この旗をデモのたびに掲げている」。7月1日に計画される民主化要求の大規模なデモにも参加する予定だ。
自分を中国人ではないと考えるチャン氏は、「香港が1842年の南京条約で清から英国に割譲されて170年以上。中国人と香港人は生活習慣や政治信条で隔てられている」と話す。とりわけ返還後、香港に比較的自由に往来可能となった中国本土の人々が「買いあさり」などで香港人の生活環境を圧迫したこと、50年間保障された「一国二制度」が中国政府の選挙介入でほごにされたことに反発している。
チャン氏のグループへの直接の参加者はまだ数十人と少ないが、ネットサイトでは3万人近くが支持を表明している。一方、「デモの際にこの旗を見て殴りかかってきた中国本土の人が何人もいた」と、多様な価値観を認めず、粗暴に振る舞う人々からの圧力を受けていることも明かした。
チャン氏は、「香港人も中華民族に属する華人には違いないが、中国共産党の支配下に置かれた『中華人民共和国人』とは異なる」と複雑な心情ものぞかせた。(香港 河崎真澄)
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