対馬には3年ほど前に視察に行き、市役所など訪問しいろいろな島の情勢をお聞きしてきました。
外国人の観光客からの収入で支えられる地域経済。
何も対馬に限った事ではないでしょう。
これから日本の人口が減ってくれば、ますますこうした問題は増えてくるでしょう。
観光の問題だけでなく、不動産の売買でも外国の資本に売られる土地もあります。
自分も大阪という都市部にいるので、説得力に欠けますが、
地方の経済や過疎化を放置すれば、様々な問題が生まれてくることは必死です。
都会の生活も人材の育成も、これまで地方が日本を支えてきたと私は考えています。
数の上で、都市部に住むものの声が反映されやすい情勢ですが、
地方の声をしっかり聞いて、地方の発展を支えていかねば、
いつか大きなマイナスのショックがくるような気がしてなりません。
揺れる対馬 「朝鮮通信使行列は中止だ」仏像問題で怒り、マナーにうんざり…それでも韓国観光客だのみ
2013.3.24 22:00
韓国人窃盗団に盗まれた観音寺の「観世音菩薩坐像」の返還を、韓国の裁判所が差し止める仮処分をした問題で、日韓対立の発火点となった長崎県対馬市。古来、交易や外交の窓口として朝鮮半島と密接な関係を持ち、年間15万人の韓国人観光客が訪れる風光明媚な島で住民の気持ちは揺れていた。(田中一世)
「対馬をバカにしている。こんな無礼な国と友好を深める必要があるのか? 朝鮮通信使行列(の再現パレード)はもうやめた方がいい!」
毎年8月に開かれる「厳原港まつり対馬アリラン祭」の主催者で、地元企業などでつくる同祭振興会の山本博己会長(50)はこう語気を強めた。
祭りのメーンイベントは、江戸時代に対馬藩が仲介役を果たした李氏朝鮮の外交使節団「朝鮮通信使」の行列を約400人で華やかに再現したパレード。韓国から毎年舞踊団ら約40人を招待しており、対馬と朝鮮半島の交流を象徴する催しとして30年以上定着してきた。
島内には「まるで韓国の祭りだ」と反対の声もあったが、山本氏らは「日韓友好のためだ」と説得した。だが、観音寺の仏像問題をめぐる韓国側の対応に堪忍袋の緒が切れた。
「韓国人との付き合いも多く、いい人もたくさんいるが、もう韓国という国に我慢ならん。パレード中止は対馬にとってマイナスだという意見もあるだろうが、今年もやるというなら私は会長を降ります」
× × ×
多くの対馬市民は、今回の韓国の対応に怒り心頭だが、それだけで済まされない事情もある。過疎化と高齢化が進む対馬にとって、韓国人観光客は欠かせない存在でもあるからだ。
普段、地元住民さえあまり見かけない閑散とした表通りが、韓国からの高速船が入港すると観光客でごった返す。島南部の厳原地区でホテルを営む播磨富子さん(85)はこう語った。
「商売をやっている私たちにとっては日本人も韓国人も大事なお客さん。同業者はみんなそう思っているはずです…」
播磨さんのホテルの宿泊客は7割が韓国人。取材に訪れた20日は韓国人33人、日本人は7人だった。
韓国では、対馬観光が空前のブームとなっている。対馬は福岡から130キロ離れているが、釜山からはわずか50キロ。高速船は最短1時間10分で結ぶ。平成22年に年間6万人だった韓国人観光客は、24年に15万人に達した。対馬市の人口は約3万4000人なので、4倍以上の観光客を迎え入れている計算となる。
観光客急増の最大の理由は、韓国の船会社1社の独占運航だった航路に、22年10月に日韓2社が新規参入し、運賃の熾烈(しれつ)な値下げ競争が起きたからだ。
韓国のツアーガイドによると、大亜高速海運(韓国)は釜山発着便の往復便を4千円前後で販売する。
昨年増えた観光客の目的は「免税店でのショッピング」。まず、韓国の百貨店や釜山旅客ターミナルの免税品店で買い物をし、出国時にターミナルで受け取る仕組みだ。対馬に到着したら5、6時間散策して、日帰りで帰国するパターンが多い。
免税店で、高級ブランド品を2~3割安く買えるならば、2万円分(割引額は5千円程度)買えば往復の交通費は十分に元が取れる計算になる。こういう観光客は島内ではあまりお金を落とさない。
× × ×
ただ、島民がうんざりするのが、韓国人観光客の「マナーの悪さ」だ。
あるホテルでは5、6年前に十数人のグループを泊めたところ、廊下で酒盛りや花札をやり、酔って日本人宿泊客の部屋のドアを叩くなど迷惑行為のオンパレード。男性支配人は「いま思い出しても腹が立つ。まったく冗談じゃない。以来、韓国人団体客はお断りしている」と語った。
また、ある居酒屋では、4人で生ビールを一杯だけ注文し、持ち込みのキムチなどをつまみつつ1時間以上居座られたという。
それでも播磨さんはこう打ち明けた。
「来てくれないよりはずっといい。まだローンも残っているし、韓国人が来なくなったら倒産する。今後も歓迎します。それが対馬の実情なんですよ…」
× × ×
20日、韓国から謎の祈祷師ら200人が、対馬の自然公園を訪れ、民族衣装のチマチョゴリ姿で太鼓や鐘を打ち鳴らしながら、川辺で飛び跳ねるなど祈りの儀式を2時間以上続けた。韓国のツアー会社は「数カ月前から計画しており、仏像問題とは関係ない」と説明したが、市職員やマスコミが駆けつける騒ぎになった。
韓国人のさらなる非礼も発覚した。
前日の19日、対岸に位置する韓国・昌原市議会議員と職員計53人が26~27日の日程で「観光・交流」目的で訪問したいと申し入れがあった。複数の市議は歓迎する意向を示していたが、直後に昌原市議会が「対馬は日本に奪われた韓国領土」「“わが地”対馬を訪問する」と宣言していることを韓国メディアを通して知った。
対馬市議会は結局、「そんな目的では歓迎できない」と断ったが、小宮教義市議は「仏像返還問題で揺れるこの時期に挑発的な行為を取るとは…。われわれは毅然とした態度で臨まなければならない」と怒りが収まらない。
とはいえ、小宮氏の経営するうどん店の客の6割が韓国人だけに悩ましい。
「滅茶苦茶な国家だが、商売は別だと割り切るしかない。代わりに日本人が来てくれるわけではないでしょ