昨日のブログでも取り上げたチベットの話題がニュースになっています。
香港でも抗議が、、、。
フィリピンとももめていますし、日本とも。
広大な領土とたくさん民族を押さえつけ、様々な反発。
国内は環境汚染の問題があり、
近い将来は高齢化もやってきます。
50年後の中国共産党はどうなるか?
日本にも他人事ではないですよね。
中国当局 チベット締め付け強化
2013.2.2 19:49 産経
【北京=矢板明夫】チベット暦の元日にあたる2月11日を前に、中国当局はチベット族による暴動や騒乱を警戒して、チベット仏教の僧侶らを“学習”との名目で拘束し、海外からの“情報”を遮断するために衛星放送アンテナを大量没収するなど、厳しい締め付けをはじめた。一連の強硬策の背景には、昨年11月に最高指導者に就任した習近平総書記が「強いリーダー」を演出することで、弱い政権基盤を補強したいとの思惑があると指摘される。
北京のチベット人支援者によれば、今年1月中旬、ラサ市内にある主な3つの寺院の高僧や仏典講師15人が、中国当局に呼び出された。「政治問題の学習クラスを実施する」との名目で連行され、2週間以上たった現在も音信不通状態が続いているという。
また、青海省黄南チベット族自治州からの情報によれば、今年に入ってから、同地域への外部の人間の出入りが厳しく制限され、携帯電話やインターネットも通じにくくなった。同じ頃、州政府の関係者が軽トラックに乗って各民家や寺院を回り、衛星アンテナを没収しているという。
関係者は「上からの命令だから仕方ない」と説明しているが、インドのチベット語番組をみる楽しみを奪われた現地の住民の当局への不満はさらに高まっているという。
チベット族の人たちは、チベット暦の元日前後に仕事を休んで寺院に集まり、宗教行事に参加する。そこで当局への不満が一斉に噴出して暴動に発展しやすい。中国政府は毎年この時期に警戒を強めるが、今年は動員した警察官が最も多いといい、例年と比べて監視が一段と厳しくなったと関係者は実感している。
また、共産党政権の宗教政策に抗議するため、2009年頃から続いているチベット人による焼身自殺についても、習政権は厳しい姿勢で臨んでいる。1月末には焼身自殺するようそそのかしたなどとして、チベット仏教の僧侶(40)に対し執行猶予付きの死刑判決が言い渡された。
習氏は、国際社会の関心が高いチベット問題で柔軟姿勢を見せれば、政権のイメージアップにつながるといわれていた。にもかかわらず、強硬策に出た背景について、北京の共産党の古参幹部は「チベット問題に限らず、習政権は、言論の自由の問題も、日本との釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)問題も、すべて高圧的な政策をとっている。周りを他の派閥に囲まれた彼の政権基盤は弱く、強い言動に出ざるを得ないからだ」と指摘している。
「香港はデモの都」返還15年、対中感情悪化
2013/02/02 00:24 産経
香港で最近、中国共産党や親中派の香港政府トップに対する大規模な抗議活動が続発、「デモの都」と化している。香港返還から15年が経過し、影響力を強める中国への警戒感が増大。直接投票でトップを選べない不満をデモで表明しようとの意識もある。返還前の英国植民地時代を懐古する動きも顕在化し、中国政府は警戒を強めている。
■10万~40万人規模
「香港はデモの都になった。中国のことをののしり、何でもかんでも批判してデモを行っている」。香港の映画スター、ジャッキー・チェンさん(58)が昨年12月、中国誌に当局はデモを規制すべきと発言、物議を醸した。
共産党の一党独裁下にある中国に属しながら「一国二制度」で言論の自由が保障されている香港では、中国の民主化などを求める抗議活動が活発だ。チェンさんの発言に市民は「言論の自由の大切さが分かっていない」「中国共産党の手先になった」と猛反発した。
抗議活動への参加者はこの1年ほどで膨れ上がり、主催者発表で10万~40万人規模のデモが相次ぐ。1月1日には香港政府トップの梁振英(りょうしんえい)行政長官(58)の辞任を求めるデモに約13万人が集まった。
■選挙介入に批判
背景には、影響力を増す中国への反発と選挙制度への不満がある。昨年3月の行政長官選は選挙委員(定員1200人)による間接選挙で実施。当初有力視された親中派候補が自宅の違法建築問題で失速、最終的に中国政府の後押しを受けた梁氏が当選した。
これに対し「中国による選挙介入だ」と批判が噴出。その後、梁氏の自宅でも違法な建築物が発覚し不満は増大した。
デモに参加した30代の男性は「香港市民は直接投票できない。政治を変えるにはデモに参加するしかない」と訴える。
ここ数年で中国に対する感情も悪化。かつて中国本土からの観光客は、旺盛な購買欲が景気を刺激すると歓迎されたが、最近は「レストランで店員を大声で呼び付ける」「ごみを散らかす」などと非難の声が目立つ。
特に批判されるのが、香港で紙おむつや携帯電話などを大量に買い付けて、転売するため電車で中国本土に持ち帰る「運び屋」たち。本土との境界に近い駅前では大量の荷物を持った運び屋たちが道をふさぎ、地元住民が反感を強めている。
■英植民地懐古も
最近のデモで目立つのが、英国植民地時代の香港の旗を掲げる団体だ。インターネット上の呼び掛けで集まった若い世代が中心で、干渉を強める中国政府に反発。「植民地時代の方が自由で暮らしやすかった」と主張している。
「植民地時代を過度に美化」との批判もあり現在は少数派にとどまるが、中国政府は台湾との「統一」も見据えた一国二制度を否定する動きとして警戒。中国系香港紙も「外国勢力があおっている」と繰り返し論評で非難している。
親中派も対抗し、梁氏支持を訴えるデモを実施。香港メディア関係者は「デモが反政府一辺倒になることを北京が嫌ったのでは」と指摘、中国政府の意向が働いた可能性があるとみている。(香港 共同)
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