家事塾について 文責:平充宏(立志政経舎インターン生)
9月14日、海老谷千代子さんが講師として神谷議員の事務所にて家事塾が開かれました。
神谷議員インターン生だけでなく、午前中のポスター貼りを手伝ってくれました。
福丸議員インターン(福丸議員は茨木市議会員)の三名も参加しました。
今回は家事塾が作ったカードを使った討論会のようなものでした。
カードには、様々なテーマが書いてあり、例えば「大人になるとはどういうことか」、
「自分が幸せと感じたエピソードを教えて」というような、今まで考えたことがあるようで
しっかり時間かけて考えたことのないようなものばかりでした。
そんななかで最初に選ばれたテーマは、「自立するとはどういうことか」でした。
自立するというと、親元から離れ、自分で生計を立てられるほどのお金を稼げるように
なることだけでなく、精神的にも自立することが求められる、と考えました。
後者はつまりはお金が稼げるようになっても一人で生活するためのことは人に頼らずに
できることではないか、というような考えにまとまりました。
しかし、頼らないといっても家庭を考えると、自分に足り、足りないものを夫婦間で、
さらには親子間にて補完しあうことで成立しており、このような夫婦は一人一人
自立した大人といえます。誰にも迷惑をかけず、頼ることのないことが自立とすると、
挙げた夫婦のような自立した大人は自立しているとは言い難い。
だからこそ、精神的に自立しているといっても、自立しているしていないの境界線は
曖昧であるし、人の考えによってずれるものであるから、
認識の共有が重要ではないかと強く感じました。
もう一つ紹介しますと、テーマは「ルームシェアをしたいか否か」です。
したくない、という意見の理由は、完全に一人になれる時間、空間がほしい、
波長が合わない人といることによるストレスを長期的に感じたくない等の理由であった一方で、
ルームシェアしたい派は、より安く広い部屋にすむことができる、ルームシェアといっても
一部屋一部屋区切られたものもあるから一人になる時間が作れる、
長い間共にくらすうちにルームメイトに対して許容できるようになり、価値観や考えが広がる、
とのことでした。特にルームシェアをしたい派の人は神谷議員含めルームシェアの経験や
寮生活経験のある人の意見で説得力があり、ルームシェアしたくない派であった私は
かなり圧倒されました。
ただ賛成派がいうようなメリットが、ルームシェアによってのみ得られると考えなかった私は、
共有部分は一緒に使うことになり、そのような部分で垣間見れるルームメイトの気になるところに
引っ掛かりストレスを感じたり関係をこじらせたくない、という考えを貫き、
最終的には反対派に留まりました。
他にもいくつかのテーマにて色々な議論が飛び交いましたが、このようなカードを使った
討論会は内容は同じではないものの小学こうから中学生、高校生も授業にて取り入れられたことも
あるということでした。ある答えを導き出す教指導が主な高校までの教育において、
このような場はとても有意義なるのではないか、と強く思いました。
このようなカードを使った討論会を通じて、自分の意見を持ち、他の人に分かるように
説明できるようのする。それだけでなく、他人の考えを聞くことで様々な考えにたいする理解、
受け止める心を持つこともできるようにする。このような取り組みを継続的にすることを
遅くとも大学生までにすることが非常に大切ではないのでしょうか。
文責:平充宏(立志政経舎インターン生)