日々の活動やニュースに対する考え、視察の報告などをブログにまとめています。

メイン画像
神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本に厳しい韓国、なぜ中国には弱腰なのか

ブログ |

我々はこうしたニュースも知った上で世論を形成していかないといけませんね。

ただ記事のタイトルを少しいじるなら、
なぜ韓国は日本に対してだけ強気でいられるのか?
が適切かもしれません。

答えは我々日本人が考えましょう。

アメリカでも話をしてきたんですが、
韓国の若い政治家の方々と意見交換したいです。

今回の韓国大統領の行為をどうみるのか?
アメリカや中国の介入はどれほどあるのか?
いわゆる慰安婦の問題をどう考えるか?
日本と韓国が対立して得をするのはどこか?

同世代の政治家で話をしたいものです。

2012/08/19 10:35
【コラム】日本に厳しい韓国、なぜ中国には弱腰なのか

朝鮮日報
朴正薫・記事企画エディター 

4年前、北京五輪の聖火リレーの際、ソウル市内は大混乱に陥った。中国によるチベット弾圧と脱北者送還に抗議するデモ隊に向かって、韓国に住む中国人は集団暴力に及んだ。約6500人の中国人や投石にとどまらず、鉄パイプや金属切断機を暴力に及び、ホテルロビーに乱入し、警察官にけがまでさせた。

 当時、北京五輪をきっかけとして反中デモが起きたのはソウルだけではない。サンフランシスコ、ロンドン、パリ、ベルリンなど聖火リレーのルートのあちこちでチベット弾圧に抗議するデモが行われた。しかし、中国人が集団暴力に出たのはソウルだけだった。首都のど真ん中で外国人によって公権力が無力化されるという前代未聞の事件だった。

 治安主権が脅かされるという初の事態を受け、韓国政府は首相が厳正な対応を約束した。徹底した現場検証で暴力関与者を割り出し、強制送還させると公言した。しかし、その後の北京五輪の盛り上がりに埋もれ、事件への関心は薄れていった。それでも暴力への関与者が韓国の法律に従い、応分の代償を支払ったことを疑う人はいなかった。

 実際はどうだったのか。事件から4年たち、確認したところ、確信は裏切られた。騒動を起こした中国人のうち、実刑はおろか、何らかの処罰を受けた人はゼロだった。強制送還もなかった。韓国国民に精神的なダメージを与えた事件だったにもかかわらず、何事もなかったかのようにうやむやになった。

 韓国政府は最初から尻込みしたわけではなかった。事件直後、警察は現場で撮影した動画映像に基づき、中国人2人の身元を特定して立件した。このうち、罪状が重い留学生のJ氏(当時20)については、逮捕状も請求した。しかし、逮捕状は「本人が反省している」という理由で裁判所に請求が却下された。警察が動いたと言えるのはここまでだった。

当時の動画を見ると、暴力に加わった中国人は少なくとも数十人いる。しかし、警察はうち2人を捕まえただけで、それ以上容疑者を摘発しようとしなかった。立件した2人についても、処理を引き伸ばし、時間を稼ごうとするのが見て取れた。2カ月後に世論が収まると、警察はひそかに事件に終止符を打った。

不起訴決定が出て、容疑者は「免罪符」を得た格好となった。

 当時事件を担当した警察、検察関係者は例外なく「外交的配慮があった」と振り返った。中国を刺激しまいとする外交サイドの求めに従ったというのだ。政府だけを責めるわけにはいかない。最後まで監視すべきだったマスコミ、政界、市民団体も初め沸き立っただけで、すぐに事件を忘れてしまった。警察が暴力行為に及んだ2人を不起訴にしたという報道は全くなかった。それを問題視する政治家や市民運動家もいなかった。

 警察関係者は「司法処理は行わなかったが、問題の中国人を出国させたと聞いている」と語った。しかし、それも確認の結果、事実とは異なった。逮捕状を請求された留学生J氏は現在も地方のS大学に通っている。韓国人と韓国の警察官を暴行した外国人が何の制裁も受けずに、そのまま放免してしまったことになる。

 政府としては、韓中友好のために大局的な判断を下したと考えているはずだ。しかし、主権国家としての最低限の自尊心まで捨てる韓国の様子を見て、中国はさらに我々を軽視したようだ。最近、脱北者問題に取り組む人権活動家、金永煥(キム・ヨンファン)さんが中国公安当局による拷問を受けた事件は、中国が韓国を見下していることも背景にある。

 韓国の国民性は熱しやすく冷めやすいと言われる。全国が興奮した金永煥さん拷問事件も1カ月もたたずに忘れ去られようとしている。日本には厳しい我々はなぜ中国にそれほどまでも弱いのか。

iPhoneからの投稿

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加