今日の講師は、
ワシントンでシンクタンクを運営しておられる由岐友弘氏。
まず、ご自身の海外での経験から
過去20年の日本の歩みを総括して頂きました。
かつての日本はチームで戦っていて、
団体の力があったのに、変なところだけアメリカに真似て個人を分断してしまった。
かつての日本は戦後復興をなしとげ尊敬を集めていたのに、
今や中国や韓国の戦略の影にかくれ、
自分の国を守ろうとしない国、
国際社会の変化に対応しきれない国とみられている。
このままでは日本は駄目になる。
後半は原子力のお話。
福島の事故は人災。
アメリカのディアブロキャニオン発電所などを例にあげれば、アメリカは海岸線に原子力発電所をつくる時には、最悪にケースを想定し、備えていることがわかる。
なぜ、日本はやらなかったのか?
想定レベルが低かったことにこそ、福島の事故の問題がある。
福島原発は石棺化して処理するしかないと思う。
放射線悪玉論に騙されるな!
放射線も過度に浴びれば細胞が壊れるが、全く放射線を浴びなくても体に害がある。
塩を過度にとれば死ぬが、塩が全くなくても人は死ぬのと同じ。
閾値はどこなのか?を科学しなければならない。
日本の原発の安全対策はお金をかけるだけで、確率論で検証し、日々事故の芽をつむ取り組みを怠っている。権威だけの決定論によるのが問題。
コストだけが高くなる。
絶対安全などと嘘をつくからこんなことになる。
スリーマイル島の事故以来、アメリカは100万年に一度の災害を想定し、確率論で事故の防止に務めている。
韓国とスペインは同じやり方で取り組んでいる。
日本人はリスクの捉え方を間違っている。
アメリカ人のいうリスクは、
人間生きていればどんなチャレンジや行動にも上手くいかないリスクがあり、何もしないリスクが最大のリスクだというものである。
日本人はあまりに危険を恐れすぎる。
リスクをとることを恐れるな!
質問
アメリカの原発テロ対策は?
アメリカは104基ある原発のテロに備えて、各施設に80名の傭兵を配置している。
劣化ウラン弾による放射能の人体被害は本当か?
科学的にあり得ない。
中国の原発開発についてどう思うか?
お金をとって安全管理に協力すべき。
みなさん、原発には関心が高く、質問が殺到しました。
めちゃくちゃ勉強になりました!
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