今朝は朝一番からアメリカの公立小学校を視察。
英語とスペイン語で教える少し特殊な学校でした。
学校名はキー スクール。
キーの名前は、アメリカ国歌を作詞した、フランシス スコット キーにちなんだものです。
国歌ができた当時には州の数も少なく、星条旗もこんな感じだったそうです。
副校長先生に、アメリカの子供たちにどうやって公共心や国を大切に思う気持ちを教えるのかをヒアリングしました。
まず、アメリカには日本ほど細かな学習指導要領はなく、
大きなガイドラインだけ国が決め、指導の詳細は州や地域に任されているそうです。
公立の小学校に入る子供は、ほぼ100%5歳からの幼稚園にはいるそうで、国のガイドラインは五歳からの指導が書いてあります。
(保育園のようなものは公立ではなく、子育ては各家庭でベビーシッターなどを雇い行っているとのこと)
五歳の段階で、ワシントンやリンカーンがどんなリーダーであったのか、国の祭日の意味は何か、アメリカはなぜ独立したのか、といったことを簡単に教え、
大人になって、それぞれがどんなシチズンシップを果たし、国に貢献するかを考えさせ、
毎朝、神と星条旗にその思いを誓わせる時間をとるそうです。
ですから全ての教室に星条旗が掲げてあります。
そうした基礎を幼稚園の一年でつくり、小学校に入れば、偉人伝や国の歴史、そこからくる祭日の由来を掘り下げて教えていくとのこと。
偉人伝は政治家や活動家について中心だが、身近なスポーツ選手の人生やその社会貢献も伝え、
人生にはチャンスがあり、努力すればチャンスは無限だと教え、また成功したらしっかり社会や国に貢献することの尊さを伝えるとのこと。
他にも、ボーイスカウトなどの地域活動への参加を促し、ボランティアをさせ、中学校では軍隊から先生にきてもらい集団活動を指導してもらう。
さらに、学校では四年生からディベートをさせ、子供たちに何が正義で何が悪かを議論させることで、
人種差別や人権について考えさせるということでした。
もっとたくさん話を聞きましたが、まだまだ聞き足りない思いで、メンバーは残念がっていました。
どうですか、この教育。
私が提唱してきた教室モデルにかなり近かったので、正直驚きました。
しかもかなり小さい段階から、人間形成を考えたカリキュラムを実施しています。
是非もっと詳しく勉強したいと思います。
最後には校舎を回らせて頂き、子供たちの様子を見せてもらいましたが、
ちょうどその時、神と国家に誓う時間があり、子供たちが胸に手をあてる姿には感じるところ大でした!
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