今日は知り合いの議員さんの講演会総会に招かれ、
そこで久々に青山繁晴先生のお話を拝聴しました。
話は多岐にわたったが、今日の目玉はメタンハイドレートのお話でした。
何度も聞いているお話だが、今日は最近の動きが聞けて勉強になりました。
エネルギー資源の取り合いで戦争に負けた日本。
負けてから、資源を分けてもらうのに必死の日本。
頼みの綱だったの原発も駄目になりそうな日本。
世界各国は今日もエネルギー確保に必死です。
ボケッとしていると、また窮地に追いやられます!!
【軍事情勢】「冷たい戦争」
2012/06/10 00:29更新 SANKEI EXPRESS
ノルウェーのヨーナス・ストーレ外相(奥)とともに北極海の視察を行うヒラリー・クリントン米国務長官=2日、ノルウェー・トロムセ沖(ロイター)
北極海をめぐり「冷たい戦争」が激化している。石油や天然ガス・鉄鉱石・ニッケル・銅・パラジウム・レアアースなどの資源利権や領有権を狙う国の軍隊が、組織改編や兵器拡充を図っているのだ。特に地球上で未発見のガスの30%、石油の13%がこの海域で手つかずで眠る。
さらに、地球温暖化で海氷が縮小し、新航路帯が出現。太平洋と大西洋を結ぶルートとして、北西航路はパナマ運河経由よりも経済的負担が少ない。2010年に11.1万トンだった北西航路などの貨物輸送量は、海氷が溶けるにつれ12年中には100万トンの大台に乗るとの観測さえある。
■軍事的にも要衝の北極海
もっとも、冷戦中から北極海は軍事的要衝だった。ソ連軍の原子力潜水艦や戦略爆撃機は、アラスカや米本土を恒常的に狙っていた。地球を上(北)から眺めれば、標的までの距離の短さなどその軍事的合理性が判然とする。カナダの通信社が入手した、冷戦期にソ連海軍が作成した海図は数十年にわたり、北西航路といったカナダ内水の詳細で正確な情報を調査していた事実を裏付ける。
ロシアへと体制を変えても、北極海重視は変わらない。露陸軍高官は2月、露紙の取材に新編計画を明らかにした。この高官や11年の国防相の発表を総合すると、極寒地用装備を整え、15年にも北極自動車化歩兵旅団を編成するもようだ。
一方、別の軍高官は2月「米国はノルウェーに、ミサイル防衛(MD)システムの一翼を担う艦艇を導入するよう圧力をかけている」と非難。「MDシステムの北極海配備には対抗手段を採る」と警告した。
当時のドミトリー・メドベージェフ大統領(46)に至っては2高官による発言の直前「北極圏における露権益を保護し、さらなる措置が必要」との認識を披瀝(ひれき)。露連邦保安庁国境警備局を格上げし、最新装備支給命令を下している。
ロシアの軍事上の動きに周辺諸国は警戒している。
作戦司令部を北極圏に移したノルウェー軍によれば、昨年1年間に自国に近付いた露爆撃機48機を探知・識別。すべてバレンツ海上空だった。領空侵犯はなかったが、領空に極めて近い空域で、ノルウェー空軍のF-16戦闘機のスクランブル(緊急発進)は34回にのぼった。ノルウェーは自国のフィヨルドに、ソ連潜水艦に何度となく侵入されており、いまなおロシアへの警戒感は根強い。
■ピリピリするカナダ軍
3月にも12日間にわたって5回目の北極演習を主催した。演習には米国・英国・フランス・カナダ・オランダ・デンマーク・ノルウェーといったNATO(北大西洋条約機構)諸国とスウェーデンの各軍から1万6000人が参加した。とりわけ、デンマークは北極圏司令部設置を優先的戦略課題と位置付ける。
当然ながら、カナダ軍もピリピリしている。今後30年で330億カナダドル(約2兆5600億円)を投資して、28隻の艦艇建造など北極艦隊拡充を図る。
2月には、ノースウエスト準州で1500人を動員し13日間にわたり演習も行った。北極圏での作戦行動を想定した演習で、カナダ軍第1自動車旅団が雪・氷上走行や偵察、サバイバルに関する訓練、極寒地での兵器・装備試験を繰り返した。カナダにとり、北極における主権守護は最優先戦略で、演習もカナダ北部での展開能力向上が狙いだ。
■遅れている米国の戦略
意外なことに、米国の北極圏戦略は遅れている。アラスカに残る安全保障関連インフラは1950~60年代に建設されたもので錆(さび)付き、ほとんど放置されたまま。09年の大統領命令でやっと、北極圏における国際組織による管理海域設定や経済開発を含む安全保障上の重要性を訴えた。
連邦議会でも深刻な問題として取り上げられている。昨年末、下院運輸・インフラ委員会の沿岸警備隊・海上輸送小委員会は、北極海における沿岸警備隊の任務遂行能力について公聴会を開いた。冒頭、小委員長は「地球温暖化で海氷が縮小し、新航路帯が出現。資源と海上輸送上新たな経済的好機をもたらした」と歓迎した。反面で「安全保障や主権防衛に新たな危険・課題を突きつけている」と懸念。次のように指摘した。
「北極海に限って言えば、脅威・緊急事態対処能力は過去半世紀のどの時期よりも劣勢。例えば、3ノットで1.8メートルの連続砕氷能力を備える学術観測支援用ポーラー級砕氷船は、船齢34年の1隻が退役予定、船齢35年の1隻が延命工事中で、稼働は13年以降になる。だのに、2隻の維持費に毎年数百万ドルをかけている。無駄を廃し資金を投入し、北極海の新安全保障環境に対応できる能力を整備すべきだ」
証人として出席した沿岸警備隊司令官も「極寒地での作戦行動を可能ならしむ戦力整備の必要がある。砕氷船保有や海空での哨戒任務に向け季節限定基地増設を検討すべき」と訴えた。
公聴会での、アラスカ州副知事の言葉は刺激的だ。
「諸外国の進出を目の当たりに好機を逃している。かつて米国は、日本の侵略や冷戦期のソ連ミサイルを阻止すべく、北極圏の安全確保と管理は国家的命題だった。21世紀でも、それは全く変わらない。米国は、今の好機が海氷のように溶けてしまう前に行動する必要がある」(九州総局長 野口裕之)
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2012年06月15日 16:24 AFP BBNEWS
【6月15日 AFP】中国の有人潜水艇「蛟