今日の午後新聞を見た方から連絡があり、記事を読んだ。
不名誉な記事である。
ほとんどの会派が、、と書いてあったので、
今日たまたま一日一緒にいた
山口議員、後藤議員、足立議員、榎内議員に聞いたが、
彼らも一切関わりないとのことだった。
以前このブログでも書いたが、保育園の入園の斡旋などを頼まれたことは何度かある。
一度だけ障害を持ったお子さんを保育園で受け入れられないか職員に聞いたことはあったが、
結局ダメだった。一般の保育園で受け入れるには障害が重いという市の判断であった。
これは特別なケースである。
それ以外の問い合わせは全部断ってきた。
なぜなら順番待ちや抽選をしているような状況のところに我々議員が紹介に入ったら、
職員に一定の圧力がかかると考えたからである。
特養や病院、市営住宅の紹介も頼まれたが、これらも同じ理由で断った。
「他の議員はやってくれると聞いている」と市民の方からは怒られたが、
順番待ちでも議員に頼めばなんとかなる、というのは公平性にかけるし、
それをすることが議員の仕事としたくなかったのである。
しかし、口利きと政治活動のボーダーは確かに難しい。
例えば、私もある小学校の校舎が壊れていたりしたら、早く直してくれ、と教育委員会にお願いする。
これは口利きには当たらないと考えているからである。
対象が特定の個人か、特定されない一般市民かでボーダーを判断するようにしているが、
学校の補修などはある程度地域が特定されるといえば、全市民が対象ではない。
難しい判断である。
私も3月議会のころ大阪市の議員の口利きが問題になっていたので、
会派の議員に議会で、市長に対して議員の口利きの定義を聞いてもらったが、
明確な答弁はもらえなかった。
うちの市長も元市議ー元府議なので、よほど基準を甘くしないと自分のやってきたことが全部口利きになると考えられたのかもしれない。
市長は定義は議員のほうで考えてほしい、といったような答弁もされていたが、
議員が考えて行動してきた結果が今回のような報道に繋がった。
市民から不公平感をもたれないように、
「義」をもった政治活動に務めたい。
他の市でも同じようなことはたくさんあるのではないかと推察する。
吹田市:保育所選考、市議に通知 保護者より先、15年以上慣習
毎日新聞 2012年05月19日 大阪夕刊
大阪府吹田市が長年にわたり、認可保育所の入所選考結果を保護者に正式通知する前に、入所希望を仲介した市議に知らせていたことが分かった。希望の保育所に入所できないことを、議員を通じて事前に知った保護者が、空きがある保育所を追加希望して入所した事例もあった。市は議員の介在が選考に影響を与えたことはないとするが、専門家からは「不当な口利きに当たる」との指摘もある。市は「情報の伝わり方が公平でなかった」として、事前通知を取りやめることを決めた。
市議らによると、議員への事前通知は少なくとも15年以上前からの慣習という。ここ数年は、仲介した議員と保護者、希望する保育所などを記したリストを市側が作成し、事前通知に漏れがないようにしていた。今年の4月入所者の選考では、全市議36人のうち約20人が仲介しており、ほとんどの会派にまたがっていた。入所希望者1581人のうち、市議が関わった子供は50人を超えた。
女児の入所を保護者から頼まれたある市議は、希望した3保育園のいずれにも入所できないことを正式通知の約1週間前の2月上旬に市から聞いた。同時に市側からは、入所枠に空きがある保育園2園も伝えられ、この市議を通じて情報を得た保護者は新たに、空きのある保育園を希望に追加。本来なら落選するはずだったが、一転、入所にこぎ着けた。
同市の入所選考はポイント制。両親の勤務形態や労働時間などから入所の必要性を数値化し、点数の高い順に入所させている。私立・公立にかかわらず、認可保育所であれば同じ基準で選考しているが、入所案内やホームページでは選考方法、空き情報などは明記していない。
市議への事前通知は今年の4月入所者の選考まで続けられてきた。しかし、大阪市の職員採用に議員が介入する口利き問題が最近になって報じられ、「吹田でもあるのでは」という問い合わせが住民からあったことから、事前通知の取りやめを決めたという。吹田市保育課の西村直樹課長は「選考は厳密なポイント制で、議員を通しても差はつかないが、(保護者間で)情報の差ができたのは不公平だった」と説明している。【高橋隆輔、熊谷豪】