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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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宮城県 南三陸町視察 (平成24年3月24日)

視察・研修報告 |

久しぶりの視察ブログです。

視察から少し間が空いてしまいました。

 

今回は3度目の南三陸町訪問でした。視察の案内をしてくれたのはユナイテッドアースの佐藤さんです。

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まず、登米市にあるユナイテッドアースの事務所に行きました。

ここでは行政の支援なども受けて、地元で震災により職を失ったような若者を雇用し、
ベンチャービジネスの立ち上げ事業を進めておられました。

その様子がテレビにも取上げられたということで、その放送も拝見しました。

やはり、復興の一番の鍵は働く場所の確保ですが、それがないい以上自分たちで仕事を作るしかありません。

けれども、日本人の若い世代に起業意識がほとんどない、、、。

よって、企業支援を考えられたわけですね。

いろいろな新規事業の計画がありましたが、私が一番いいなと感じたのは、被災地の体験ツアーです。

少し不謹慎な感じもしますが、現地にとって一番いいのは、人が来てお金が落ちることだと思いますし、
一度も現地に行った事ない方にとっては生き方や死生観を見つめなおす非常に良い機会になると考えます。

 

若者の企業支援は、私も政治家としてやりたい仕事のひとつです。

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次に、南三陸町を訪問しました。

震災から1年もたつので、もう少し復興が進んでいると思っていましたが、、、、

ほとんど変化がなくて驚きました。

私が住民なら、、出て行ってしまうかもしれません。

実際に人口は1万8000人から4000人減少し、特に若い世代の方が多く出て行かれたそうです。

政治の責任は大きいです。

住民の方に、地元の議員は何をしているんですか?と聞いたら、

自分の地区の利益ばかりを訴えて足を引っ張り合っている。
それが復興のスピードを落としている
」とのことでした。

あくまで一意見ですが、身につまされる思いでした。

こんな状況になって何を言っているんでしょう。吹田の町で同じことが起こったらどうなるかを考えます。

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次に、ユナイテッドアースの呼びかけで集まったボランティアの皆さんの合宿所を訪問しました。

現在は約60名が全国各地からボランティアに入っておられるそうで、この一年でのべ1200名の皆さんが集まったそうです。

ほとんどは若い世代のメンバー。日本の若者には思いがあります!!

また、ボランティアに来た女の子が現地の青年と結婚するなんていうストーリも生まれたそうです。

人の交流のきっかけにもなっているんですね。

 

現在は、老人福祉施設のお手伝いや児童施設での子育て支援、仮設住宅のコミュニティーサポートに、
ワカメ漁のお手伝いまでされているようです。

現地の方からもすごく信頼されているのが、現地をみて良くわかりました。
彼らにとってもここでの経験や出会いは一生ものになるでしょう。

私も自由な時間がもっとあれば、住み込んでいろいろお手伝いしたいと感じました。

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南三陸の主要産業は水産業です。漁港と市場はいち早く再建されていました。

震災前の85%の再建率とお聞きしましたが、「それでも仕事ができ、これから頑張ろうという希望が持てることが一番ありがたい」
とおっしゃるお父さんの顔には、誇りと希望があふれていました。

失ってはじめてわかることがたくさんあるのかもしれません。

被災地に行くと、仕事があって当たり前の生活をしている私たち(政治家は落選で無職になる不安をいつも抱えていますが、、)
が考えさせられることがたくさんあります。

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ボランティアの皆さんがワカメの仕分けをしてはりました。

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港近くの工場では、水産加工物の生産をされてました。こうした工場は、震災前は50ほどあったそうですが、
今ままだ10件も再開しておられないようです。

かなり負債を抱えてのスタートになるので、高齢の方には難しいとか。

こうした方々のつくる商品を買って応援することができればいいですね。

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仮設住宅で行われるバザーも見せて頂きました。無料で品物を配り続けると、物をもらうのが当たり前の感覚になってしまうので、
敢えてバザーという形で支援の物資などを下っているとのことでした。

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最後に、流された町の跡地にたったプレハブ商店街を訪問しました。

私にはコンパクトでいい視商店街に見えたのですが、

実際は同業者が軒を連ねるので、地元の方は買い物がしにくいそうです。

地域コミュニティーがしっかりしている分、買い手の顔が全部わかってしまい、
どこの店に誰が買いに行ったかがわかってしまうそうなのです。

そうなると行かない店の人に気を使ってしまい、買い物にいきづらくなる、、、。

田舎育ちの私には非常に良くわかります。何でも合理的にやればうまくいくものではないんです。

 

 

短い時間でしたが、学ぶことが多くあった視察でした。今後も何度か訪れながら、

お手伝いできることがあればお手伝いし、

自分たちの町が被災したらどうすればいいかを学ぶなどできればいいと思っています。

 

お世話になった皆さん、ありがとうございました。

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