龍馬プロジェクト 未来の有権者教育 文責:尾崎剛 (神谷インターン9期生)
開催日:3月10日(土)
この日は、龍馬プロジェクトの国民啓発委員会が中心となって、取り組んでいらっしゃる小中高生にいかに政治や民主主義を理解させるかという取り組みを見学させていただきました。
形としては、授業形式でこの日はその模擬授業という形で対象とする年代にいかに伝えるかという所を皆で考えようというものでした。
まず、初めに小野議員のお話から模擬授業はスタートしました。小野議員は小学生を対象にした授業でした。後述しますが、神谷さんや守口の竹内議員は高校生対象であったのに対して、小野議員は小学生対象と言う事で、まずその伝える難しさを実感しました。例えば、議決という言葉一つとってもそうですが、このような言葉を私たちは無意識の内に用いています。しかしながら、対象が小学生であることを考えるとこの言葉は難しいように思えます。
また、話の前提条件となる知識が小学生にはほとんどありませんから、話のレベルが高すぎると、付いていけなくなります。
このように、いかに受けての立場になって話すことが出来るのか、その上で何を一番に伝えたいのか、その難しさを改めて感じることが出来ました。
次に竹内議員の模擬授業がありました。竹内議員は元塾講師という事もあり、惹きこまれるような話し方で、とても授業が上手いという印象でした。民主主義とは何か、選挙とは何かを教える授業だったのですが、一人一人を指名して、答えさせたりという参加型の授業にされていた所が凄く良かったと思いました。
この取り組みだけではありませんが、せっかく良い事を訴えていても、聴衆が授業を聴いてくれないと、意味がありません。その意味で、如何に生徒の関心をこちらに持ってくるか、それもまた凄く重要な点であると感じました。
最後に神谷議員のお話でした。これも対象は高校生でした。神谷さんはご自身の人生を振り返るような形でした。教科書的な説明ももちろん大切ではありますが、本当に初めの頃などの動機づけの段階においては、如何に関心を惹くかということがあります。その点、神谷さんの切り口はその一つとして、十分に生かせるのではないかと感じました。
話が少し前後しますが、前述した竹内議員の授業が終わった際に、議員さんを中心に高校生ならば、もっともっと高度なレベルの授業でも構わないのではないかという意見が多数だされました。しかし、二年前まで高校生であった私の立場から考えても、今の教育現場においては政治はタブーのような扱いで、まともに教えられた記憶がありません。その意味から、私は最初の内はごくごく簡単でしかも少し面白いと言った、とっつき易い内容から始めるべきだと思いました。
ところで、私自身も学生時代の際に感じた印象として、自分たちの生活と政治とがどう関係しているのかが全く分からないという事がありました。前述のように教育現場において政治が語られることはほとんどなく、考えなくてもよいもののようにされてしまっています。このような状態であるのに、20際になったからと言って、いきなり政治のことを考えて、投票するというのは余りにハードルが高すぎます。
そういった意味においては、龍馬プロジェクトのこの取り組みは本当に有意義で大切な取り組みであると思いましたし、この取り組みが是非実際の教育現場において、取り入れられると良いなと思いました。
文責:尾崎剛 (神谷インターン9期生)