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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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龍馬プロジェクト関東研修合宿に参加して 文責:田中・横山

スタッフブログ |

龍馬プロジェクト関東研修合宿に参加して  文責:田中・横山(神谷インターン9期生)

〇 2月18日龍馬プロジェクト関東研修合宿:一日目 〇

私たちは、2月18日に龍馬プロジェクト第二回合宿研修会に参加させていただきました。以下、各講演について簡単に報告させていただきたいと思います。

【第一部】 ゼロベースで未来を考える・道州制や議会制度ついて : 講師 佐々木信夫氏

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1) そもそも、政府の役割は個人や企業が解決できない公共分野の問題を解決することにある。とすれば、その役割を果たせなかった場合には、しっかりと反省し、謝罪しなければならないといえる。従って、政府は増税の前に、累積赤字についてしっかり反省し、点検して、国民に対して謝罪しなければならない。

2)そして、政府と議会は別々でなければならない。議会はチェック機関として、政府を監視しなければならない。なぜなら、政府は官僚中心で大都市を中心に機能するおそれがあるからである。

3) また、官僚はあくまで建設者であり、設計者たる政治家がいなければならない。設計者が国家の方向を示す必要がある。もっとも、日本はこのような設計者としての政治家が欠けていることが問題である。

4) 地方自治は地方自治の本旨に基づいてなされる必要がある。地方自治の本旨とは団体自治と住民自治である。団体自治とは、ある組織に対して、国家が権限を与え、その組織の責任のもと、その意思に基づいて行動することである。住民自治とは、ある地域に関するものについては、当該地域の住民の意思に基づいてなされなければならないということである。

ゆえに、議会は決定者、提案者、監視者、集者としての役割をはたす必要がある。つまり、団体自治のもと、地方自治について決定する必要がある。そして、住民の意思を反映すべく、条例を提案し、与党を監視し、住民の意見を集約する必要がある。

5)本講演を通じて、自分の知識のなさに痛感しました。先生は各分野について詳細な知識を教示して下さりましたが、私には理解できませんでした。それは、私に基礎的な知識が欠けているゆえだとおもいます。本当に先生には申し分けありませんでした。次回以降は先生に失礼のないように予習をしておきたいと思います。

【第二部】 志士と憲法-今すぐ坂本龍馬になる方法 :講師 倉山満氏

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1) 坂本龍馬がしたことは三つである。感動、発信、参加である。例えば、龍馬は勝海舟先生の話に感動する。そして、感動した話をまわりにはなす。せして、また違う先生の話を聞きにいくという流れである。坂本龍馬がしたのはたったこれだけである。

2) 今の日本があるのは高山寺決起のおかげである。高杉晋作の「これしかないからこれをやるんだ」という志が奇跡を起こしたのである。そして、その後も若者の志により明治維新という奇跡が実現されたのである。

3) 憲法とは、その国の伝統や文化、つまり、国体を表すものである。では、大日本帝国憲法はひどいものであったか。

そもそも、憲法は国を守る手段である。そして、その憲法の内容が乏しければそれを理由に侵略されてしまう。不平等条約を締結した日本はなんとかそれを撤回し、侵略をふせぐべく、より素晴らしいものを作る必要があった。そのような経緯でつくられたのが大日本帝国憲法であり、その内容は諸外国からみても舌をまくほどのものだった。

ここで、大日本帝国憲法は男女平等などが明記かれていなかったにもかかわらず、素晴らしいものだったのかという疑問が生じると思う。

しかし、憲法は国体であり、条文ではない。そして、当たり前のことを明記することは恥であった。ゆえに、あえて記載しなかったにすきず、憲法がこれらを保証していなかったわけではない。

そして、大日本帝国憲法が素晴らしいものであったことは改正が1度もされていないことから明らかである。

日本国憲法は国を守るべきものであるにもかかわかず、拉致問題など国民を守れていない。また、その抽象性ゆえに、裁判官などの解釈者の判断が内容となっている。このように、日本国憲法は欠陥憲法である。ゆえに、日本は大日本帝国のように日本の伝統、文化などの国体に基づいたあらたな憲法に改正すべきである。

4) 本講演を通じて、私は志の大切さと凄さを知りました。明治維新という10回に1回おこれば良いという低確率の事象を実現したのは、若者の志があったからです。このような志に大変敬意を示すとともに、自身を振り返り、自分の場合は、このような志をいかにしてもてるようになるかを考えていきたいです。

そして、今回で憲法に関する講演は三度目でしたが、大日本帝国憲法の凄さをあらためて感じます。大日本帝国憲法の成立過程にどれほどの努力が注がれていたか、それを知らずに「わるいものだ」と勝手に決めつけていた自分が恥ずかしいです。無知ゆえの恥ですので、今後は歴史の勉強に励みたいと思います。

【首長サミット】 ?現首長から国への提言? 

鈴木英敬三重県知事・松尾崇鎌倉市長・澤井宏文松葉市長・尾崎正直高知県知事

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1) 尾崎知事の講演

ア.今の政府は「政治主導」だといっている。しかし、今の政治は官僚排除にすぎず、政治主導ではない。

では、いかにして、政治主導は実現できるのか。そもそも、政治主導は政府の指示を行政機関が必死で実現することを前提としている。とすれば、行政機関すべてが政府の指揮下にあるべきである。しかし、日本の政府は霞ヶ関の全ての人事権を有しておらず、行政は完全に政府の指揮下にない。そこで、政府に霞ヶ関の全人事権を委ねるべきである。これにより、政府のリーダーシップがより発揮することになり、政治主導が実現される。

イ.これからの世界を日本が勝ち残るためには、しっかりとした外交力(国の要人が知っていないことを知っている能力)が必要不可欠である。それにもかかわかず日本の外務省員はたったの5500人しかいない。これは財務省が72000人であることに比べると、明らかに少ない。この程度の人員で本当に大丈夫か、日本はもっと外交力強化に尽力すべきである。

ウ.国は地方について知らなさぎる。これは、都道府県では何十人も用いて地方の実情を知るのに、国は数人で知れるはずがない。

地方政治は地方の実情に応じ、どうやって支え合いの生活を意図的に製作するかが課題である。その過程において、地方の実情を知らずして、これを実現することは不可能である。ゆえに、政府には情報なき決定をさせてはならず、地方を利用すべきである。

エ. 本講演に私は尾崎知事の誠実さおよび高知をよくしたいという熱意を感じました。「地方分権がなぜ必要か」「なぜ今のままではまずいのか」をしっかり理解できたとおもいます。

2) 4名の首長よるバネルディスカッション

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ア. 地方の独立について

・ 澤井市長-それぞれの市町村にあった政治ができるようにすべき。

・ 尾崎知事- 役人には「システムを1つに定めなければならない」という固定概念が存在する。しかし、ナショナルミニマムと全国均一は異なるゆえに、幅のある選択肢を提供すべきである。そして、その際には、国は地方の意見を取り入れるべきである。

・松尾市長- 県と市ではなかなか利害関係が一致しない。そこで、県のことは気にせず、自分達でできることをする。また、上には住民に何ができるか、町作りをパッケージとして考えて欲しい。

イ.道州制などについて

・大阪は公務員が多すぎる。都構想はその結果である。また、道州制については、単なるスリム化では意味がない。財源と権限のある道州制でないと意味がない。尾崎知事

・県を通じなければ、国と話ができないのはおかしい。そのような状況を打開でければ良いと思う。松尾市長

ウ.長と議会の関係について

・挙げ足を取りような不毛な質問ではなく、どちらの論が優れているか論議すべきである。松尾市長

・議員は議会のルールとテクニックを覚えるべきである。その上で、政策立案機関として議論をすべきである。澤井市長

・さまざまな形で立案し、作成してほしい。地方議会は情報の宝庫であるゆえに、国は積極的に利用すべきである。尾崎知事

エ.本ディスカッションに対する感想

尾崎知事に加えて、鈴木知事、松尾市長、澤井市長が参加して下さった本ディスカッションは、各長がどれほど自身の地方を思っているかがわかるものでした。各長は自身の地方をよくする方法を必死で考えていました。このような長の下で、地方の実情に応じた政治が展開できると思います。もっとも、すべての長が4人のように熱意のある方とは限りません。しかし、個別的に判断する基準を設け、権限をより付与することは可能だと思います。本講演を通じて、地方分権の必要性を感じました。そして、それとともに私の住んでいる地域の長は熱意のある方なのか、少し不安に思ってしまいました。

文責:横山浩(神谷インターン9期生)

〇 2月19日龍馬プロジェクト関東研修 合宿二日目 〇

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【第三部】 日本経済の復活プラン :講師 三橋貴明氏

二日目は、中小企業診断士としてお仕事をされており、テレビやネット放送出演、全国の講演でもご活躍の三橋貴明さんの講演から始まりました。

本人曰く、昨今は企業のコストカットの対象となり易い企業コンサルティングの仕事をされていると自己紹介され、もう少し顧問を増やしてもいいのではないかと思いました。

しかし、講演の内容は、さすがコンサルティングをされている方の話しっぷりで、とても分かり易くかったです。

日本が現在デフレである理由は、バブル崩壊という現象を経験したから必然であると断言されバブル崩壊以前は通常経済だったが、崩壊すると恐慌経済となり企業は借金返済に走り消費者も同じように行動する。そこで、デフレの状況を改善するには、政府が主役となって国債発行などの財政出動をしなければならないと言われました。

国債発行総額が日本の家計の総預金高を超えてしまうと財政破綻してしまうといわれますが、全くそうではなく、国と個人の家計を一触単に考えるのは間違っていて、借金(国債)をしたら金融資産(資金)は当然増えます。国は適度に手に入れた資金で公共インフラを推進し、企業へ投資する。企業は従業員に給与としてお金を付与し、一般従業員は消費活動として多数の企業にお金を還元する。このようなお金の回りがスムーズに動くようになると景気は良くなっていくそうです。財務省は日本が財政破綻しないことを知ってるのに政府に増税させるのは、内部の事情や個人が私益に走っているからではないかとも言われていました。

【第四部】 議員・政治家のプレゼンテーション能力 :講師 八幡ひろし氏

次に、午後からNPO法人の国際コミュニケーション協会理事長の八幡ひろし先生を講師にお招きし、~議員・政治家のプレゼンテーション能力~についてのご講演です。

最初に、今の政治家は発信する能力が足りない、一方で伝えようとするものはすぐ失言で失脚してしまう、と言われました。そして、本プロジェクトの名前にある坂本龍馬について触れられ、「では、龍馬はなぜ坂本龍馬なのか?」について参加者に問われました。

神谷先生が、「龍馬は素直に学び、仲間に伝え、行動力があったから。」と答えられました。また、別の人たちからは、「公の為に働いた、甘え上手だった、上士に対するコンプレックがあった。」など様々な意見がありました。最後に先生が言われたのは、政治経験も財政的な後ろ盾もない龍馬が活躍できたのは陸奥宗光が「その見識、議論の高さ、他人を説得する能力に関して彼の右に出る者はいない」と言ったようにプレゼン力があったんだということです。では、そのプレゼン能力をどのように伸ばせ良いのか?

プレゼンに必要なこととして

・戦略を立てる

・シナリオを作る

・デリバリー(感情)を伝える

という3点を挙げられました。1つ目の戦略とはプレゼンをする対象となるターゲットを決めることや、競合相手にない強みや時勢や風向きを読む力などです。

2つ目に、シナリオを考えるということです。最近の国会議員や政治家は「私は・わが党は~」といった自分を主体に話をしすぎで、もっと「国民」「市民」といったようなフレーズと多く使うべきだとおっしゃりました。プレゼンとは相手に利益のある話で、聞きたい情報をあげることです。

そして、三つ目に感情を伝えるということです。民衆はロジックに語られるよりも、感情を出して話をする方に共鳴するそうです。例として、オバマ大統領の演説はまさに歌うように話をすると教えていただきました。プレゼンは慣れも重要ですが、じっかり事前の準備や戦略を立てること、そして何かを伝えるには、前提としてその人の「人間力」が大きな基礎になると教えていただきました。

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今回の合宿では、普段ではお会いできない関東や全国から集まった若手の議員や、その元で私と同じようにインターンをしている学生たちに会うことができました。いろんな刺激を受けることができ、自分の意識がまだまだ足りないにことに気づくことが多々ありました。政治、経済、歴史、まだまだ分からないもの、知らないことが多々あります。それら聞いた話を自分の中に落とし込むことが大切です。同じ学生でも意識の持ちようで吸収力や成長の度合いも全く変わります。私は今回の合宿を通して、もっと多くの仲間の話を聞き、神谷先生の言われること、行動で示されることを自分なりに素直に吸収し、龍馬のように大きな志を持てるようなことを見つけて人生を進んで行きたいと思いました。

文責:田中竜彦(神谷インターン9期生)

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