第四回歴史勉強会(レキベン) 文責:横山浩・堀口みさき
開催日:24年2月15日
〇 今のあたり前はいつからあたり前になったか 講師:久野潤先生 〇
はじめまして。私は神谷議員の下で、9期生としてインターンをさせていただいている横山 浩と申します。2月15日に第四回歴史勉強会(レキベン)「今のあたり前はいつからあたり前になったか」に参加させていただきました。以下、そのご報告をさせていただきたいと思います。
1. 日本人は日本の建国について知らなさすぎる
みなさん、2月11日は何の日かご存知ですか。恥ずかしながら、私は同内容の質問を講師に突然された際に答えることができませんでした。2月11日は「建国記念の日」です。日本書紀において、紀元前660年に神武天皇が即位されたとされる日です。
世界各国において「建国記念日」は存在します。アメリカであれば、1776年のアメリカ独立宣言に署名された日(独立記念日)、フランスであれば、1789年のフランス革命が始まった日です。そして、どの国も国民にその成立された過程を詳細に教えます。しかし、日本の成立過程について私は全くと言ってよいほど知りません。私だけでなく、多くの方も知らないと思います。なぜなら、日本の教育において省略されてしまったからです。
久野先生は自国の建国の歴史について教えない教育は間違っているとおっしゃっていました。私も自身の存在を考える上で、自身が属する国家の建国の歴史について考えることは重要だと思うので、先生の意見には賛成です。そして、今まで大した勉強もしていなかった自分が恥ずかしいです。
2. 日本国憲法の創作過程の稚拙さ
我が国の国家統治の基本は日本国憲法です。では、日本国憲法の創作にどれほどの日程を要したのでしょうか。なんと、9日だそうです。国家統治の基本とされる憲法はたったの9日間で創作されてしまったのです。
それゆえ、その内容は各条文間の矛盾や他国の憲法の転写が多数存在します。たとえば、憲法27条は「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。」としています。しかし、資本主義である我が国において勤労の義務を規定する必要はありません。このような規定はソ連や北朝鮮などの社会主義の国で規定される必要のある規定です。では、なぜそのような規定があるか。それは、ソ連憲法(ソビエト社会主義共和国連邦憲法)第12条を転写したからと思われます。同法第12条は、「ソ同盟においては、労働は…すべての市民の義務であり、名誉である」と規定しています。本規定を転写したことは、日本国憲法草案作成者の一人、ベアテ・シロタ・ゴートン氏が執筆された「1945年のクリスマス‐日本国憲法に「男女平等」を導いた女性の自伝‐」の記載内容から明らかといえるでしょう。
このほかにも、9日間という短期の創作ゆえに、日本国憲法には明らかな矛盾・問題が多数存在します。そして、久野先生は憲法改正の是非に関する論議において①国家統治の基本たる日本国憲法が9日間で作られたこと、②それにより生じた稚拙な間違いが生じていることを議論しなければならない。また、そのような成立過程を国民は知らなければならない。知らないことは恥である。とおっしゃっていました。
3.本勉強会に対する私の感想
私はこれまで日本国憲法は偉人と称される先人たちの熟慮の末に生じたものと信じていました。その文言の抽象性も先人たちの考えに考え抜いたものがあると信じていました。しかし、国家統治の基本がたったの9日間でつくられてしまったこと、その内容に転写や安易な模倣が存在することに愕然としました。
本勉強会を通じて、既存の概念(日本国憲法の存在を前提とする概念)に疑い、その本質を考える必要性を改めて気づかされました。また、本質を考える上で歴史を知ることの重要性に気づかされました。本勉強会に参加して本当によかったと思います。 文責:横山 浩
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【感想】 文章:堀口みさき(インターン9期生)
私はまだまだ知識や経験も乏しく恥をかく場面はたくさんあります。
しかしその反面、このような勉強会では先入観を持たずに話を聞くことが出来ます。
今回の勉強会のお話は、初めて聞くことばかりでしたが興味がわく内容でもっと深く理解したいと思いました。
日本人は自分の国に興味が持てなくなってきているから憲法の問題点についても気づかないし、日本が危機にさらされているということが分からないのだと思いました。
すべての日本人が政治や歴史、自分や将来に対しても、もっと理解し、考え、誇りを持てるような国になって欲しいです。そしてまず、自分から変わろう、と思いました。文章:堀口みさき(インターン9期生)