熊本から吹田に戻り、
教育の研修会に参加です。
講師は、香川でお弁当の日を提唱された竹下和男氏。
まず、最初に余命わずかなお母さんが、五歳の娘に一人で生きていけるよう、家事を教えた物語を動画で見せて頂きました。
親が子にしてやれること。
見ていて私もウルウルしました。
しかし、子供はこの動画をみても泣かないそうです。
それは、子供に共感脳が育っていないからだそうで、人を喜ばせる、感動するという経験がないと共感できないとのこと。
食事が作れない大学のエピソード。
その人は、小さい時から料理をさせて貰ったことがない。
子供は本来、人の役に立ちたいと思うもの。人の役に立って初めて生きる価値を感じる。
役に立つために子供は七歳くらいまで大人の模倣をする。
だから子供には、して欲しいことを見せればいい。
(テレビなんかは見せない方がいい)
話は変わって、、、
今の大学生はご飯が作れないし、
なにを食べていいかわからない。
また、空腹感を感じない若者も現れている。
今の食育基本法は駄目だ。食事をつくる事を目標にしていない。
これでは駄目だ。食事をつくる楽しめないからだ。楽しさを知らないからだ。
だからお弁当の日をつくった。
お弁当の日のルール
子供だけで作る(親は手を出さない)
五年、六年だけで作る(五年の一学期に家庭科で作り方を教える)
五年の十月から一月毎に五回つくる。
最初は、なかなか自分一人で作れないが、五回の間に競争しできるようになる。
段々子供のレベルが上がると、子供が親に料理を教えてくれと言い出す。
すると親がちゃんと料理をするようになる。
食事を作り、人に食べさせることに喜びを感じるようになることで、
脳の前頭葉が育つ。
それで人間としての社会性が身につく。
また、人を喜ばせようとする人間が育つ。
最後に会場の人にアンケート。
自分の作れる料理を子供が作れるようにしているか??
ほとんど手が挙がりませんでした、、。
質疑応答も素晴らしかった。
なぜ、食事のつくり方を大人はおしえなくなったんですか?(うちのインターンの質問)
戦後大人は学歴をつけることが子供の幸せだと、勘違いしたから。
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期待以上の内容でした。
熊本から駆けつけた甲斐がありました。
私の目指す教育改革のゴールと同じことを考えていらっしゃる。
お弁当の日のことは知っていましたが、その真髄はわかっていなかったです。
是非みなさん、先生の話を一度聞いて下さい。