中国の三戦の話でした。
世論戦、法律戦、心理戦。
特に心理戦について。
中国の軍事費は21年間で、22倍現在公式発見は年間六兆円(実際はその倍ともいわれる)。
対して日本は年間四兆三千億円。
軍備を比較しただけで、相手がたたかう意欲を失うように仕向けるのが中国のねらい。
劉華清という海軍の軍人が、1982年ごろこの三戦を鄧小平に具申。
彼の計画では、2010年まではひたすら三戦を繰り広げ、2040年までに中国が世界の覇者になることをうたっている。
今後は支配域を広げ、空母の保有をすすめていき、西太平洋とインド洋からアメリカをおいだすのが具体的プラン。
このプランに対応するため、アメリカは動いている。
日本もしっかり備えるべき。
尖閣諸島が日米安保の対象になると聞いて安心していてはいけない。
日本人が何もせず、守って下さいというだけではアメリカ政府、議会も動いてくれない。
中国の経済力は、アメリカをも凌駕する可能性をもつ。
アメリカが、リスクを負っても日本とやっていこうという気持ちになる努力が我々にも必要。
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軍事力なき外交は無意味。
外交なき軍事力は単なる暴力国家。
しかし、日本は外交力も軍事力もない。烏合の衆になりさがっていないか。
何をすべきか考えよう。
日本が日本であり続けるために何が大切か国民が考えるべきだ。
自衛隊は来年二千人しか採用できない。予算がないというのが理由。
しかし、防衛費をこす子ども手当てを配ろうとしている。
国民が賢くならないといけない。
家庭で、職場で、教育を大切にしていくべきだ。
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いつもながら、話の説得力に感服します。
このくらい上手に話ができるようになりたいものです。
講演の後、またお話させて頂き、
龍馬プロジェクトの単行本を進呈しました。