豊津西中学校を訪問しました。
*校長先生の学校紹介
本校は開校34周年を迎え、生徒数は326名であり、吹田市立中学では小規模校に属します。本校では、
「挨拶の出来る生徒をつくる」ことを伝統とするべく指導を行っており、保護者や地域に対しても「開かれた学校つくり」
をめざしております。さらに、本校の生徒は非常に人なつっこく、明るく、元気に何事にも一生懸命頑張るところが特徴です。
気さくなお人柄ながら、学校の取り組みを熱心に話してくださった半田校長先生。
学校のオリジナルの取り組みが多岐にわたっており興味深く聞かせて頂きました。
多くの取り組みをお聞きしていて、子供達の様子を拝見する時間がなくなるほどでした。
さまざまな学校の取り組みの中でも、私が感心したのがチューター制の取り組みでした。
過去にしんどい時期を経験した先生方が協力して作っていらっしゃる制度で、先生方の熱意を感じました。
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「チューター制」・・・暴力事件やいじめを経験し、地域に溶け込めていない生徒に対して、
その生徒が自分の打ち解けやすい先生を逆指名して話を聞いてもらうことの出来る制度。匿名性で、
担任も誰がどの先生を指名したか分からないようになっており、担任と生徒間の関係にも配慮されたシステムである。
この制度は保護者の高い評価を得ており、生徒にも何かあったらすぐに相談できる安心感を与えている。
吹田市でも珍しい中学校の私服登校を認めている学校です。小中高と制服で通学した私には少し違和感がありました。
学校の中をゆっくり見せていただく時間がなかったのが残念でしたが、校舎を回っていて感じたのは、
学校の雰囲気が明るいということでした。その理由は、多くの展示物があり、校舎に色どりがあるからではないかと思っています。
殺風景な校舎では子供の気持ちも晴れません。
たくさんの緑や色どりのある学校作りに努めていただいているのだと思いました。
*神谷コメント
先生お二人のお時間を頂き、かつて学校が荒れたお話や家庭環境のしんどい子供たちのお話など、本当にたくさんのお話をして頂き、
30数校目の学校訪問ながら新しい発見のあった学校訪問でした。
先にもあげました「チューター制」の導入は、先生方には大変だと思いますが、子供達には有難い制度だと思います。
家庭環境がしんどい子などは、なるべく多くの大人と斜めの関係を作ることが大きな支えとなるはずですから、
担任に限らずよきアドバイザーを見つけられた生徒は幸せです。
こうした学校独自の取り組みがそれぞれの学校でもっと盛んになれば、吹田の教育力はさらに向上するのだと思います。しかし、
本当に先生方も大変です。授業に部活、生徒指導と頭の下がる思いがしました。
*インターン田中のコメント
校長先生のお話を聞いていて、生徒のことを想うお姿はとても穏やかで優しさがにじみ出ている印象を受けました。しかし教師の方々と共に、
施設に入っている子や学校になかなか馴染めない子に対し真正面から取り組むお姿はとても立派だと感じました。
さらに校舎内は生徒達の描いた絵が階段や壁に飾ってあり、生徒を大事にした生き生きとした学校作りをされている印象を受け、
そのような環境で育った子供達は明るくのびのびと成長していると感じました。