北山田小学校(訪問日平成20年2月19日)
北山田小学校を視察しました。
*校長先生の学校紹介
吹田市の北部 山田千里の丘に立つ私たちの学校「北山田小学校」は、昭和55年4月に山田第一小学校の児童数の増加に伴い、
その調整のために新設された学校です。日本中を沸かせた万国博覧会からちょうど十年たった節目の年に開校し、
温かい地域の皆様に支えられながら創立28年目を迎えています。
本年度の学校努力目標は、「自分で考え、表現し、
行動していく子供をめざして~声と心で響かせあおう~」をテーマに、国語科を中心に『表現力』『コミュニケーション能力』の育成を、
教職員が協働して目指しています。また、私どもは特に大きなアドバルーンは揚げていませんが、一人ひとりの子供の持つ可能性を信じ、
これを伸ばすことに全力で努めるという、地道ながらもいわば教育の王道をあゆんでいこうとしている学校でもあります。
非常に気さくな斎藤校長。陽気な口調で、大変たくさんのことを語っていただきました。
当校では、 6年生までしっかりランドセルで登校するとのこと。
「生徒にはランドセルに一定の学びと楽しさをつめて帰ってもらいたい」
という言葉に校長先生の児童に対する思いが表れていると感じました。
最初に訪れた6年生のクラスでは「Lets serch for tomorrow」
を歌ってもらいました。男女共に指揮者の方をしっかり見て口を大きく開けて歌っていたのが印象的でした。
合唱がしっかりできるクラスはいいクラスです。
低学年の児童もしっかり机に座って授業を聞いていたので、大変感心しました。
低学年のクラスではストーブの周りに柵を敷いていて児童が怪我をしないような工夫が凝らされていました。
こんな取り組みを見たのは当校が初めてです。
校舎の老朽化により黒ずんできた低学年用トイレの周り。
上級生らがキャラクターのデザインで少しでも明るさを保とうとする工夫です。
児童によって三角に折られたトイレットペーパー。これは以前、
ある児童が三角に折っていたのを斎藤校長が見つけ、
全校朝礼で感心したと話したところ全校で児童が自主的にトイレットペーパーを三角に折るようになったそうです。
校長先生の最近嬉しい出来事だったようです(笑)
教員トイレの男子便器前に立てられた格言。
思わずじっくり読んでしまいます (笑)こういった取り組みで心構えを作ろうとする姿勢は個人的に大好きです。
私も、議員の控え室には格言を沢山はって、疲れたときにみて、己を律しています。
新しくきてくださったAETのカリフ先生。お話していても大変気さくな方で、
児童の心もわしづかみでした(笑)
PTAの方が作ってくださったベルマークの収集箱。訪問当日も20名近いPTAの方々が、
活動しておられて、当校の地域連携の強さを感じました。
転入してこられた方々にも積極的に参加を呼びかけ、
PTAが保護者同士のよい情報交換の場になっているとの事でした。
*神谷コメント
校長先生が、「自信をもって何でも見せます。いいことも悪いこともありのままを見てもらいたい」と、
本当に熱心に学校の様子を伝えてくださったことが、ありがたかった。いいことだけを聞く訪問は、少し消化不良の感が残るが、
今回のように課題もあるがそれも踏まえて今の取り組みがあるといったお話をお聞きできると、本当に今後に繋がる。また、
校長先生とのお話の中では「様々なタイプの人間の中で生活させ健全な競争を行い、
成功体験してもらいたい」といったような校長先生自身の教育観も聞かせていただき感銘を受けた。
学校視察の後は、5年生のクラスで、児童らと共に給食を頂くことができた。生の児童の声を聞ける良い機会であったし、
議員をそこまで児童と触れ合わせてくれる学校の懐の深さを感じた。そして、一緒に給食を食べた児童達が、
我々が帰るときに校門まで皆で見送ってくれ、インターン生と共に満面の笑みで、学校訪問を終えることができた。
私の家の近くの学校なので、是非また訪問させていただきたい。
*インターン生 安井のコメント
今回が初の学校訪問となりました。小学校の教諭をしている母の話やTVで流されている情報があったのではたして現代の子供はどんなものかと少しかまえていったのですが、
実際の子供たちの姿は自分が小学生であった頃とさして変わりない元気な子供たちでいっぱいだったことにホッとしました。
校長先生と先生方、先生方と子供たち、校長先生と子供たちの距離がとても近いなと感じました。
生徒の表彰を我がことのように喜んでおられ、児童の怪我の様子を把握しておられた校長先生の姿は印象的でした。
校舎の老朽化など問題は山積していると思いましたが、子供たちの元気な姿に一安心しました。
今回小学校に行き、自分が子供のころ教育実習に来ていた大学生がいたのを思い出しました。
自分たちがその学生と同じ立場にいることに年月のたつ早さを感じ、何か不思議な気分でした。
子供の無邪気さには本当に勝てないなと思いました。