豊津第一小学校(訪問日 平成19年11月13日)
豊津第一小学校を視察しました。
*校長先生の学校紹介
本校は創立133年の歴史を持ち、児童数889名(5月1日現在)
と市内で5番目の規模です。また、御堂筋線で梅田まで11分の便利な江坂駅を校区に持っています。
学校教育目標は、「学ぼう、遊ぼう、そしてつながろう友達と!」で、よく学び・よく遊び・
そして仲良くするという「知・徳・体」のバランスの取れた児童の育成に努めています。
本年度の努力目標は「国語科における表現力の育成」とし、国語力の向上を目指しています。
また、市の「幼小連携」研究指定校として、豊津第一幼稚園との幼小連携の取組みを進めています。
宮崎校長は、開口一番で、
73年前の室戸台風でなくなった教師と児童を祭る祭壇が校長室にあることや、その逸話が「豊津小学校哀史」
として本年9月に浪曲として演じられ新聞報道されたこと(toyotsu1.pdf – 195.0 KB)を、
学校の特色として紹介してくださった。
また、当校に在校中の小5の女の子が、「ヒカルの碁」を読んで独学で囲碁を覚え、少年少女名人戦で全国16位になったこと
(こちらも新聞で報道)も教えてくださり、訪問早々学校のイメージを深く印象づけられた。さすがは民間会社出身の校長先生、
セールススキルも持っていらっしゃいました(笑)
学校から見える風景。
今まで訪問してきた学校は、比較的緑の多い静かなところにありましたが、当校は、写真のとおり本当に街中にあります。その分、
生徒の登下校時の交通安全の確保などは大変であろうと感じました。
校舎もかなり綺麗でした。どこの学校もこれくらいの美しさは欲しいと思います。
ほとんどのクラスの授業風景を見せていただきました。少しずつの時間でしたが、多くのクラスを見ると、
学校の様子がよくわかり大変参考になります。
校長先生は、毎日授業を見て回っていらっしゃるそうで、見られる児童の方も慣れたものです。私が行っても、
ざわつくことはありませんでした。
久々に給食を頂戴しました(実費です(笑))。
校長先生は児童の食べる前に検食されていました。前の訪問先でも同じことをしていらしたので、
どこでも同じことをされているようですね。
お疲れ様です。
ちょうど私が訪問した日は、幼稚園児との交流給食の日でした。当校は、幼小連携事業を進められていることもあって、
交流は盛んなようです。
*神谷コメント
児童数も多く学校に大変活気があった。1階には幼稚園もあり、園児の遊ぶ姿もみえ、微笑ましく感じた。
印象的だったのは、校長先生がホームページで毎日写真入の日記を書いていらっしゃること。
保護者の方々もよくみていらっしゃるようで、吹田に引っ越してきた方が、
そのホームページをみて当校の校区に住むことを決めたこともあったとか。私は、自分のホームページを週一で更新するのも大変なので、
校長先生のマメさに感心した。現在吹田では、毎日ホームページを更新する学校が4校あるとのこと。
また、毎月発行の学校便りでは、毎回校長先生のコラムが載っており、私もいくつか見せていただいたが、
エビングハウスの忘却曲線の話や脳科学の話が分かりやすくかかれていて、大変興味深いものであった。ホームページと合わせて、
保護者の関心をひいているものと推察する。
私への学校紹介の様子やこれらの活動を見ていると、宮崎校長の指揮の下、
当校はかなり上手く情報発信ができているのであろうと感じる。学校が、そうして取り組みを上手く紹介できれば、
保護者の方々も安心して学校に子供を任せることができ、何か問題があっても普段の広報を見ていれば、
むやみに学校に苦情を言わないのではないかと思った。今、メディアではモンスターペアレントの問題が取り上げられるが、
その一つの緩和策として、学校の適切な情報発信が当てはまるのかも知れない。
*秘書ちかこのコメント
今日はよく晴れていて、
すぐ隣の幼稚園で元気に走り回る子供達の姿を校長室から見ることができました。
幼小連携の一貫として幼稚園のグラウンドで児童が一緒に遊ぶこともあるそうです。その子供達を見守るように、校長室には祭壇がありました。
数十年前の室戸台風で犠牲になった先生・児童のためのものだとか。毎朝祭壇の前で児童の安全を感謝する校長先生の日課は、
代々受け継がれてきたことだとお聞きして、豊津第一小学校に根付く「心」なるものを感じました!!
また、校長先生自ら編集される学校だよりはとてもユニークです。子供にまつわる、
ちょっと気になる記事が分析され、論理的に掲載されています。私が保護者になったときには、こんな学校便りを読んでみたいなー。