竹見台中学校(訪問日 平成19年11月12日)
竹見台中学校を視察しました。
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*校長先生の学校案内
本校は、平成15年度より、文部科学省や大阪府教育委員会の指定を受け、小中一貫教育の推進校として教育活動を行っています。
「義務教育9年間を一体のものとして捉え」校種間交流を積極的に展開させると共に授業内容の系統性や連続性と一貫・
継続した学習指導を展開しています。また組織的かつ継続的な生徒指導を行う ことで、学校規律と授業規律の徹底を図ってきました。
山邊校長は、吹田市でももっとも規模の小さい中学校における、小規模ならではの教育のメリットとデメリットを率直に語ってくださり、
今後課題を与えてくださった。
38人のクラスを二つに割って、さらにチームティーチングで指導する目の行き届いた授業。
生徒にも緊張感が感じられ学習効果が期待できるであろうと感じました。
「40人を1人の教員で指導するのと比べると、4倍の密度ですから、、、、小規模校の売りです」と教頭先生。
また、生徒の皆さんの服装がきちっとしており、風紀が保たれているなと感じました。
かつてのマンモス校が、最小規模の学校となり、空き教室が多くあったことには、やはり哀愁を感じました。
公務員さんが丁寧に管理して下さっている学校自慢の中庭。四季の変化が感じられ、夏には生徒が庭でBBQもできるそうです。
玄関前の花壇は、地域の方がボランティアで管理してくださっているそうです。春にはもっと多くの花が咲き、
登校してくる生徒や先生の目を楽しませてくれるとのこと。
吹田の学校はどこへ行っても、地域の方との良い関係が築かれており、感心します。
*神谷コメント
先日の千里たけみ小学校の視察と合わせて、小中一貫教育の取り組みについて現場の声を聞いてきた。
新たな取り組みであるので、こうすればよいといった明確な答えは出せないが、個人的意見としては、
もう一歩進んだ取り組みができないだろうかというのが漠然とした印象である。
小学校の英語教育関しても同じ意見を述べたが、「どうせやるなら思い切って」である。
そこに行政の決断が必要であるというのであれば、一議員として今後の大きな課題にしなければならないと感じた。
また、竹見台地区の児童、生徒数の減少について考えると、一番の原因は過去のニュータウンの街づくりにあると考える。
一度に同じ世代の住民を受け入れてしまうと、一度に同じ世代の人口が増え、やがて減少していく。竹見台は、減少傾向だが、
吹田の別の地区では、新築マンションの建設によって、局地的な人口増加が問題となりそうな気配がある。今、
竹見台地区の抱える問題を教訓に行政は街づくりをしっかり考える必要があるだろう。
校長先生は、少人数指導の長所と短所を並列的に説明してくださったが、私は個人的意見として、小規模な学校運営では、
競争意欲やコミュニケーション能力の向上といった点で、短所となる場合が多いのではないかと考える。この点について、
行政が何をすべきか考えていきたい。
*インターン柴田の一言
吹田市の中で一番小規模である竹見台中学校は、少人数学級だからこそできる質の高い教育を実践していて、
授業に熱気があり、授業中の生徒の皆さんに集中力が感じられました。また、校内には自然も多く、
生徒一人一人がのびのびと過ごし、成長できる環境におかれているなと思いました。