藤白台小学校(訪問日平成19年9月18日)
藤白台小学校を視察しました。
*校長先生の学校案内
創立43年目を迎える本校は、この5年間の吹田市の研究委嘱を受け「子どもが英語に慣れ親しむ」「進んでコミュニケーションを図る」
等、小学校英語活動(国際理解教育の一環)に取り組んできました。本年度は研究委嘱を離れましたが、
教育委員会の協力を得てこれまでの研究実践の成果をベースに、小学校英語導入を視野に入れた独自の取組みを地道に進めています。
左から、吹田市の教育研究会で英語の模擬授業を発表してくださった古本先生、栗原先生。中央が福田校長。
そしてAETのエドワード先生。
みなさんお忙しい時間をぬって集まってくださり、英語教育についてのお話を聞かせてくださいました。
英語の授業を参観させていただきました。
エドワード先生は、発音やアクセントを強調して指導していらっしゃいました。私も小学校段階では、
英語を聞く耳を作っていくことが大切だと思います。
体を動かしながら、簡単な英文を覚えるレッスンを取り入れての指導です。
中学生では、照れてできないようなことですが、児童はみな楽しそうにやっていました。校長先生のお話では、
普段ふさぎがちな児童もみんなに溶け込んでやっていたとのこと。
校内を視察すると、窓枠などは見てのとおり。議会でも発言しましたが、新しい施設を作る前に、
子供たちが毎日使う学校施設を綺麗にしてあげたいものです。
ただ、は老朽化していましたが、藤白台小学校は光が沢山入る構造になっているため、陰気な感じは一切しませんでした。
食育の一環で、吹田市の小学校ではこのように校内で稲の栽培を行っています。
収穫したお米は自分たちで、おにぎりを作ったりして食べるそうです。
*神谷コメント
校長先生のコメントにあるように藤白台小学校は、英語教育に力を入れている。全ての担任の先生が英語の授業を担当するとのことである。
英語活動開始当初は、先生方の間でも戸惑いがあったようだ。しかし、子供達が喜んでくれ、また、子供達のためになるならと、
皆で目標を共有し、今の形まで持ってこられた経緯が今回の訪問でよくわかった。大変な努力である。
しかし、英語の指導を専門にやってこられた先生方ではないので、やはりまだ戸惑いをもっておられる方も多いと推察する。
しっかりとした指導方法の確立と提供、AETの導入回数の増加など、行政の側で援助すべきことも多いと考える。
文科省の方針で、小学校英語の指導がいずれ始まるであろう。小学校英語については賛否両論あり、私自身も英語よりも、
国語や歴史といった教科をしっかり学んで欲しいという気持ちがある。しかし、日本人の英語習得率の低さや国際情勢を鑑みれば、
文科省の方針もあながち否定できない。
一つ確実に言えることは、どうせやるなら効果の上がる学習を、ということである。国の方針で決まったから、
いきなり小学校の担任の先生に英語を教えてください、といっても教育効果は大して望めない。やるなら、
小中学校の9年間の長いスパンで考えられたカリキュラムに基づく指導が必要である。小学校は小学校で、中学校は中学校で、
といったちぐはぐな英語指導ならやらない方が良い。
国の方針に振り回されない、吹田独自の英語教育構想やカリキュラムが作れないものか、、、、。
そんなことを考えさせられる学校訪問であった。
*秘書ちかこの感想
今回はAETのエドワード先生の授業を見学させていただきました。
はじめは緊張していた子供たちも、先生に褒められると嬉しそうな笑顔を見せ、
我先にと先生の質問に答えようとする姿が可愛らしく見えました。